科学と迷信

 近代以降、しばしば科学と迷信とは対立するものとして捉えられてきた。近代の自然主義的な宗教批判は、宗教=迷信という論法で展開されてきたのは、よく知られた事実である。しかし、実は、科学と迷信は現象レベルでは、緊密に結び付いた現れることが少なくない。迷信として作用する科学、あるいは疑似科学という問題である。
 宗教研究あるいは文化人類学では、古典的な議論として、科学、宗教、呪術の三分法が存在するが、これは事実に即して考えるならば、決して単純なものではないことがわかる。

 科学者の側でも、(真正)科学と疑似科学との区別はさまざまな議論されてきている。次の文献は、その代表的でわかりやすいものと言える。

池内了
『疑似科学入門』
岩波新書、2008年。

はじめに
第1章 科学の時代の非合理主義──第一種疑似科学
第2章 科学の悪用・乱用──第二種疑似科学
第3章 疑似科学はなぜはびこるのか
第4章 科学が不得意とする問題──第三種疑似科学
  1 複雑系とは何か
  2 地球環境問題の諸相
  3 複雑系との付き合い方
  4 予防措置原則の応用
終章 疑似科学の処方箋

参考文献
あとがき

 疑似科学の問題は、科学と宗教との関係を考える上で、重要なものである。これは、脳神経科学との関連でも当然登場する。次の文献は、この種の問題を扱った代表的なものである。

藤田一郎
『脳ブームの迷信』
飛鳥新社、2009年。

1 脳ブームの誕生
2 巷を席巻した「脳の迷信」
3 脳とサプリメント
4 脳科学者とメディア
5 脳科学の実態
6 脳科学の未来
7 脳科学と社会の健全な関係を目指して
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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