聖書学と言語、レトリック論2

 前回に引き続き、原口さんの研究書です。

原口尚影
『幸いなるかな──初期キリスト教のマカリズム(幸いの宣言)』
新教出版社、2011年。


第1章 旧約聖書におけるマカリズム
第2章 初期ユダヤ教におけるマカリズム
第3章 ヘレニズム・ユダヤ教におけるマカリズム
第4章 新約聖書におけるマカリズム
 第1節 Q資料におけるマカリズム
 第2節 マタイによる福音書におけるマカリズム
 第3節 ルカ文書におけるマカリズム
 第4節 ヨハネによる福音書におけるマカリズム
 第5節 パウロにおけるマカリズム
 第6節 ヤコブ書におけるマカリズム
 第7節 ペトロの手紙一におけるマカリズム
 第8節 黙示録におけるマカリズム
第5章 使徒教父におけるマカリズム
結論と展望

文献表
初出一覧

 マカリズム(幸いの宣言)は、多くの宗教が共有する言語表現・レトリックであり(「活ける宗教の言葉としてのマカリズム」)、その形態にそれぞれの宗教の特徴を確認できるものと言える。本研究は、初期キリスト教におけるマカリズムについての包括的な研究となっており、「聖書学とレトリック論」という観点はもちろん、初期キリスト教研究としても重要な論考である。
 特に、結論と展望で示された、新約聖書のマカリズムの「知恵文学的性格と黙示的性格」、「演出的機能と助言的機能」、「マカリズムと哲学的・神学的幸福論」といった論点は興味深いものであり、今後の新約聖書学からの積極的な議論の展開を期待したい。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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