建国記念の日

 「建国記念の日」の朝、大学構内はほとんど人通りもなく、静かである。本日は、全国的に、この日についての主張を掲げた集会が行われるものと思われる(京都でも)。特に、この数年来の日本の政治動向を思い起こすとき、危機的な状況が深まりつつあるということを実感せざるを得ないのではないだろうか。しかし、それに対する態度はさまざまである。個々の問題への賛成、反対、無関心というおおざっぱな対応が、その問題に応じて複雑に入り組んでいる。結果として、今回の東京都知事選挙のような結果となる。危機とは、その当初それを敏感に感じる人は必ずしも多くなく、多くの人々は日々の生活に追われて自分の身の回りの外側と思われる領域での動向など目に入らない、しかし、危機は着実に進展し、ある臨界点を超えると一挙に顕在化する、ということではないだろうか。

 こんな状況でしばしば引用されるのは、次の有名なニーメラー牧師の詩の一節・警句である。マルティン・ニーメラー財団のHPからの引用。訳はWeb上に散見されるので、そちらを参照。

Viel zitiert, oft abgewandelt, manchmal missbraucht, immer noch aktuell: das berühmte Zitat Martin Niemöllers

„Als die Nazis die Kommunisten holten,
habe ich geschwiegen,
ich war ja kein Kommunist.

Als sie die Sozialdemokraten einsperrten,
habe ich geschwiegen,
ich war ja kein Sozialdemokrat.

Als sie die Gewerkschafter holten,
habe ich geschwiegen,
ich war ja kein Gewerkschafter.

Als sie mich holten,
gab es keinen mehr,
der protestieren konnte.“

 最後には、もはや対抗する者がいなくなった、との結末は避けたいものである。

 なお、この時期は、京都大学文学研究科では、例年大学院入試の時期に当たっており(建国記念の日どころではないということになる)、昨日は第一試験が行われた。本日の夕方に結果が発表されるが、二次試験に進む方も、残念ながら一次試験を通過できなかった方も、この今の時、人生における時の意味を考えていただきたいものである。
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