大震災以降の生き方としての倫理

 大震災以降、日本人はそれぞれの生き方の問い直しを迫られている(もちろん、それぞれの現実に応じてではあるが)。こうした問題意識を感じる方が、参照できる「良書」を紹介する著書が刊行された。大震災・原発を、宗教との関わりで問い続けている著者による「良書」の選択は興味深い。

島薗進
『倫理良書を読む──災後生き方を見直す28冊』
弘文堂、2014年。

はじめに

I 科学の力と限界
チャールズ・P・スノー 二つの文明と科学革命
ローベルト・シュペーマン 原子力時代の驕り─「後は野となれ山となれ」でメルトダウン
池内 了 科学の限界
影浦 峡 信頼の条件─原発事故をめぐることば

II ともに生きる
原田正純 水俣病
レイチェル・カーソン 沈黙の春─生と死の妙薬
鬼頭秀一 自然保護を見なおす─環境倫理とネットワーク
枝廣淳子・草郷孝好・平山修一 GNH(国民総幸福)─みんなでつくる幸せ社会

III 責任と赦し
カール・ヤスパース 戦争の罪を問う
吉田 満 「戦艦大和」と戦後
ジャン・ヴァニエ 暴力とゆるし
加藤陽子 戦争の日本近現代史─東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで
高橋源一郎 非常時のことば

IV この世の務めを超えるもの
内村鑑三 後世への最大遺物
竹内 好 魯迅
加地伸行 儒教とは何か
竹内 洋 教養主義の没落─変わりゆくエリート学生文化
安富 歩 生きるための論語

V 悲しみとともに生きる
橋本峰雄 「うき世」の思想─日本人の人生観
宗 佐近 小林一茶
中野孝次 風の良寬
小此木啓吾 対象喪失─悲しむということ
竹内整一 「かなしみ」の哲学─日本精神史の源をさぐる

VI 公共哲学の方へ
山脇直司 公共哲学からの応答─3・11の衝撃の後で
ウルリッヒ・ベック 世界リスク社会論─テロ、戦争、自然破壊
アマルティア・セン グローバリゼーションと人間の安全保障
マイケル・J・サンデル 完全な人間を目指さなくてもよい理由─遺伝子操作とエンハンスメントの倫理
イマニュエル・カント 永遠平和のために

あとがき

 学ぶべき事柄、考えるべき事柄、行動すべき事柄も、多くある。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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