大震災からの復興の現状、創造的復興?

 東日本大震災から、3年が経過し、復興が思ったほど・期待したほど進んでいないということは、マスコミ報道からもある程度理解できるものと思う。政府が掲げた創造的復興とは何であるのかは、批判的な検証が必要と思われる(われわれの給与を削減して得たお金がどこにいったのか。会計検査院の指摘が思い起こされる)。あちらこちらから聞こえてくるのは、復興に必要な資材も人員も集まりにくい状況の中、復興の遅れが生じているということである(これにオリンピックである)。

 たとえば、わたくしの出身の福島県立福島高校は、校舎の半分(第3、第4棟)が大きな被害を受け、敷地内が原発事故のために汚染された。その後、仮設校舎での授業が3年続き、現在にいたっている。今年の卒業生は仮設校舎での高校生活だったわけである。
 この第3、第4棟については取り壊して新校舎を2014年3月までに完成予定であったが、完成は8月に延期になった。これは、基礎工事が遅れたためとのことであるが、こうした遅れ(さらには未着工)は、被災地全体に広がっている。つまり、構造的な問題である。
 福島高校は、8月に新校舎が完成し、2014年度後半に第2棟、2015年度前半に第1棟の耐震工事、それに校舎・敷地内の除染が続くとのことである(『梅苑会報』第45号より)。

 建物のレベルでの復興に4年から5年がかかり、それができても、復興はまだまだその先がある。そして外形的な復興が完了したとしても、おそらく減少した人口は戻ってこないであろう。
 この被災地の現実は、実は日本全体の、特に日本の地方地域の共通の現実なのである。
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