日本基督教学会・近畿支部会を振り返って

 本日、京都大学文学部を会場に開催された日本基督教学会・近畿支部会について、記憶が鮮明な内に、振り返っておきたいと思います。
 
 例年通り、午前中は、個人の研究発表が4つの会場に分かれて行われました。発表テーマは多岐にわたり、それぞれ十分に準備された研究発表であったと思います(といっても、わたくしは、役職上、C会場におりましたので、ほかの会場の様子を把握しているわけではありません)。研究発表はそれぞれのスタイルで行われましたが、口頭研究発表は、聞き手にどれだけ配慮できるかが一つのポイントと思います。おそらく、発表した方はそれぞれの反省もあると思いますので、9月の全国大会(関西学院大学)では、さらにレベルアップした発表ができるように心がけて下さい。また、同世代の研究者の交流、相互の研究を介した刺激こそが、こうした学会に参加する重要な意味であり、これを機会に研究のネットワークの構築がなされれば、申し分ないように思います。ともかくも、学会発表は慣れと向上心の勝負です。

 午後は、公開のシンポジウムが行われ、こちらも、「東アジアとキリスト研究」というテーマは刺激的なシンポジウムになりました。以下、参考までに、本日のシンポジウム前の打ち合わで使ったプリントを掲載いたします。


司会・コーディネータ:芦名定道(京都大学)
パネリスト:神田健次(関西学院大学)、金承哲(南山大学)、武藤慎一(大東文化大学)
コメンテータ:小原克博(同志社大学)、小見のぞみ(聖和短期大学)

<プログラム>
1.シンポジウム趣旨説明・パネリスト紹介(司会)5分程度
2.パネリスト・発題:各20分程度
3.休憩:15分
4.コメンテータ・コメント:各10分程度
5.コメンテータに対してパネリストの応答+パネリスト相互:15分程度
6.フロアーからの質疑:30分程度


<シンポジウム趣旨+紹介>
1.日本基督教学会と東アジア
・昨年9月の西南学院大学での全国大会
主題:「東アジア世界を生きるキリスト教──東アジア共同体の形成を目指して」
   ・近畿支部を窓口とした日中韓神学フォーラムの実施
近畿支部における理解を深め、学界全体で問題を共有することの必要性
2.日本におけるキリスト教研究にとっての東アジアの意義
 日本のキリスト教研究は、キリスト教研究としていかなる貢献をなし得るか。東アジアのキリスト教のキリスト教世界全体にとっての意義を明らかにし、キリスト教研究に固有の貢献を行うことは可能か。
3.そのために、東アジアにおけるキリスト教研究、その相互交流の蓄積を振り返りそれを踏まえて今後の課題を明らかにする。同時に、東アジアのキリスト教研究の新しい可能性を考える。
4.以上の趣旨に即して、パネリスト、コーディネータを紹介する。
・日中韓神学フォーラムを振り返って。WCCにおけるエキュメニカル運動とその中   
   における東アジアの位置(神田、小原)
・東アジア(日韓)のキリスト教研究の現場についての体験に基づく、アジアの神学
   の可能性(金)
・アジアのキリスト教を世界のキリスト教の中に位置づける新たな視点、景教研究の
   最近の動向から、アジア・キリスト教研究を展望する(武藤)
・東アジアのキリスト教研究にとっての次の世代の研究者を育てるという課題=研究
   に対する教育という視点、キリスト教教育(小見)
5.日本基督教教学会、特に近畿支部の課題とは何か。


 以上、本日の近畿支部会は無事に完了いたしました。研究発表を行った方々、シンポジウムでパネリスト、コメンテータを務められた方々、そして何よりも、さまざまな会場の運営に裏方としてお働きいただいた方々に、心より、お礼申し上げます。
 ご苦労様でした。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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