チャールズ・テイラーと宗教論

 チャールズ・テイラーについては、現代思想・現代哲学に関心のある方には、改めて紹介的な説明する必要もないであろう。わたくしは、コミュニタリアリズムとリベラリズムとの論争という文脈でまずテイラーに触れ、最近は宗教論という観点からも関心をもっている哲学者(カナダ、社会哲学・政治哲学を主要領域とする)の一人である。
 2007年に出版された大著、A Secular Age は、テイラーにとって宗教が単なる周辺的問題でないことを雄弁に語っており、また、『今日の宗教の諸相』(岩波書店)として邦訳が出版された著書は決して大部な著書ではないが、ウィリアム・ジェイムズとその宗教論を再考・再評価する上で重要な文献と言える。

 今回紹介の文献は、『世俗の時代』後のテイラーの思想展開(宗教・世俗化論や言語論を含む)を示す、論集である。テイラーへの関心は、キリスト教思想研究においても高まりを見せつつあり、政治哲学を射程に入れた本格的な研究が期待される。

Charles Taylor,
Dilemmas and Connections. Selected Essays,
The Belknap Press of Harvard University Press, 2011.

Part I: Allies and Interlocutors
 1 Iris Murdoch and Moral Philosophy
 2 Understanding the Other: A Gadamerian View on Conceptual Schemes
 3 Language Not Mysterious?
 4 Celan and the Recovery of Language

Part II: Social Theory
 5 Nationalism and Modernity
 6 Conditions of an Unforced Consensus on Human Rights
 7 Democratic Exclusion (and Its Remedies?)
 8 Religious Mobilizations

Part III: Themes from A Secular Age
 9 A Catholic Modernity?
 10 Notes on the Sources of Violence: Perennial and Modern
 11 The Future of the Religious Past
 12 Disenchantment-Reenchantment
 13 What Does Secularism Mean?
 14 Die Blosse Vernunft ("Reason Alone")
 15 Perils of Moralism
 16 What Was the Axial Revolution?

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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