フロレンスキイの正教思想

 本ブログでは、さまざまな思想家、文献を紹介してきているが、用意しているカテゴリに分類しにくい場合は少なくない。カテゴリ化はあまりにも一面的人為的であり、それで思想を論じるにはそもそも無理がある(哲学と神学との区分など典型的にそうである)。今回紹介のパベル・フロレンスキイなどもそうした思想家である。聖職者、哲学者、神学者、数学者・・・。フロレンスキイは、その独創的で巨大な思想家であるにもかかわらず、特に日本ではほとんど研究はもちろん、紹介もなされてこなかったように思われる(もちろん、『キリスト教人名辞典』(日本基督教団出版局)には収録されている)。キリスト教思想における東方神学の系譜の研究がほとんど全般的に欠落しているのが、日本のキリスト教研究の現状である。なんとかこの分野の研究者を育てることが課題となる。それには、まず翻訳が必要であるわけだが、フロレンスキイの原著がロシア語であることが、大きな問題となる(また、紹介するのは、注を入れて、600頁近くの大著であることも、内容の独創性に加えてハードルを高くしている)。わたくしの今回の紹介も、原著ではなく英訳の紹介である。ただし、この英訳にはガスタフソンによる序論が付されており、フロレンスキイへの導入として役に立つであろう。

Pavel Florensky (translated by Boris Jakim),
The Pillar and Ground of the Truth. An Essay in Orthodox Theodicy in Twelve Letters,
Princeton University Press, 1997.

Translator's Preface and Acknowledgements
Introduction to the Translation (Richard F. Gustafson)

The Pillar and Ground of the Truth
I. To the Reader
II. Letter One: Two Worlds
III. Letter Two: Doubt
IV. Letter Three: Triunity
V. Letter Four: The Light of the Truth
VI. Letter Five: The Comforter
VII. Letter Six: Contradiction
VIII. Letter Seven: Sin
IX. Letter Eight: Gehenna
X. Letter Nine: Creation
XI. Letter Ten: Sophia
XII. Letter Eleven: Friendship
XIII. Letter Twelve: Jealousy
XIV. Afterword

Clarification and Proof of Certain Particulars
Assumed in the Text to Be Already Proved

XV. Certain Concepts from the Theory of Infinity
XVI. A Problem of Lewis Carrol and the Question of Dogma
XVII. Irrationalities in Mathematics and Dogma
XVIII. The Concept of Identity in Mathematical Logic
XX. Time and Fate
XXI. The Heart and Its Significance in the Spiritual Life of Man According to Scripture
XXII. An Icon of the Annunciation with Cosmic Symbolism
XXIII. On the Methodology of the Historical Critique
XXIV. The Turquois Environment of Sophia and the Symbolism of Sky-Blue and Dark-Blue
XXV. Pascal's "Amulet"
XXVI. On the History of the Term "Antinomy"
XXVII. Estheticism and Religion
XXVIII. Homotopy in the Structure of the Human Body
XXIX. Remarks on Trinity
XXX. The Basic Symbols and Elementary Formulas of Symbolic Logic (for reference)

Notes and Brief Comments

Notes
Clarification of Certain Symbols and Drawings
Index



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR