キリスト新聞から

 キリスト新聞(第3309号、2014.4.19)が届きました。新しい紙面になり数号が経過しましたが、紙面の特徴が見えつつあるというところでしょうか。

<第一面>
・「観世能楽堂 鎮魂と復興の祈りを込めて──能と文楽」
 「古典芸能で描く〝普遍性〟」

 3月11日、東京・澁谷の観世能楽堂で行われた『能──聖パウロ回心』と『ゴスペル・イン・文楽──イエスキリストの生涯』。「キリスト教、キリスト教的なものは日本の精神文化には合わない」、「しかし、それは頑なな思い込みだった」、「二つの古典芸能と聖書物語はもとから互いがそのために存在していたかのように見事に融合し、違和感のなさに逆にショックを覚えたほど。」
 なるほどの納得させられる記事である。確かに「普遍性」とはこうしたことを可能にするはずのものであり、日本的伝統とキリスト教との関わりにおいても、何が融合可能であり、何が対立的であるのかが、精密に論じられる必要がある。これまで、本格的な関係構築の試みがなかったために、おおざっぱな議論がまかり通っていたというべきかもしれない。そして、こうした伝統・文化とキリスト教との関係を理論的に掘り下げる議論が必要になる。宗教哲学的思索が求められている。
 しかし、こうした試みが東京でしか触れられないとすれば、これもきわめて問題的ではある。

<第二面>
・Topics/トピックス「神学」:「「学問体系論」テーマに研究 青学総研のプロジェクトが終了」
 青山学院大学綜合研究所で、2013年度まで4年間にわたって行われてきた、研究プロジェクト「基督教大学の学問体系論」(西谷幸介・代表)の紹介。
 このプロジェクトには、京都大学キリスト教学の若手も参加し、ティリッヒとパネンベルクの学問体系論の翻訳などに中心的な役割を果たした。こうした基本的な文献が邦訳されたことの意義は大きい。そして、これをどのように日本の大学で具体的に生かすかが次に、そして本来的な課題として問われることになる。

・Topics/トピックス「社会」:「教会外でもイースター 熾烈な「商戦」にどう対峙」

<第三面>
・「9条持つ日本国民に「ノーベル平和賞」を」
 神奈川県在住の鷹巣直美さんによって提起され始められた署名運動。推薦締めきりの2月1日に時点で賛同署名は2万超えた。

 この運動は、キリスト教学研究室の先輩である勝村弘也さんから呼びかけで、わたくしも推薦人に名前を加えていただいた。キリスト教研究室の関係者をはじめ、多くの方々が名を連ねている。今の日本の状況に対して、やれることを行うという姿勢が求められている。

<第四面>
・「提言」。河正子さんの「教会と地域福祉」。「教会の担うケアがスピリチュアルな領域に」
・細川勝利さんの「ジセダイの牧師と信徒への手紙」。「自己満足に酔う誘惑を立つ」

<第五面>
・「Readers cafe/読者のひろば」に「無牧や兼牧の教会 増える現実」

<第六面>
・映画『バチカンで逢いましょう』の紹介。4月26日、新宿武蔵野会館ほか全国順次公開、とのこと。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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