文献学・古典学の源泉へ

 近代聖書学、言語学(歴史)、近代歴史学、文献学などの源泉(成立の現場)の一つが、200年ほどドイツの思想世界にあったことは、よく知られたことであり、ドイツ思想の最も魅力的な時代がそこにある。この意味で、現代の思想史研究の源泉はここにあるわけであるが、思想史研究の方法論を根本から再考するにはこの源泉に遡る必要があるにもかかわらず、日本においてこうした時代のドイツ語文献を参照するのは、これまで必ずしも容易ではなかった。
 こうした中で、重要な文献の一つが邦訳された。ヘーゲルやシュライアマハーの時代の思想状況を知る上で、貴重な文献である、なお、訳者は、京都大学キリスト教学の出身者である。画期的な翻訳である。

A.ベーグ著、安酸敏眞訳
『解釈学と批判──古典文献学の精髄』
知泉書館、2014年。


凡例
序言

序論
I 文献学の理念、またはその概念、範囲、最高目的
II とくに文献学に関連してのエンツィクロペディーの概念
III 文献学的学問のエンツィクロペディーについての従来の試み
IV エンツィクロペディーと方法論の関係
V 研究全体の資料と補助手段について──文献目録
VI われわれの計画の草案

第1主要部 文献学的諸学問の形式的理論
[一般的概観]

第1部 解釈学の理論
[解釈学の定義と区分/解釈学の文の文献目録]
I 文法的解釈
 1 個々の言語的諸要素それ自体の意義
 2 言語的要素の連関からの語義の規定
II 歴史的解釈
III 個人的解釈
 1 文章構成の仕方から個性を規定すること
 2 心の言語的要素についての個人的解釈
IV 種類的解釈
 1 文章構成の仕方からジャンルの性格を規定すること
 2 ジャンルの性格から言語的要素を解釈すること

第II部 批判の理論
[批判の定義と区分/批判の文献目録]
I 文法的批判
 古文書学的批判
 古文字学の文献
II 歴史的批判
III 個人的批判
IV 種類的批判
 方法論的補遺
 古代の文献学的再構成

解説 あとがき
索引 


 シュライアマハーとの比較研究は、重要なテーマになるだろう。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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