『福音と世界』より

 『福音と世界』2014.6 が届きました。

 今回の特集は、「神の像のごとくに──人間を神学くする」で、以下の論考が収録されいます。
・絹川久子「神の像(かたち)」に
・岩田靖夫「自己への回帰──レヴィナス哲学の底」
・海老原晴香「あなたは誰と共に生きるのか」
・金永泰「「サワリ──「在日」と「精神障碍者」の奏でる音」
・稲葉景「姿なき「いのち」へのまなざし──出生前診断に関する一考察」

 神の像=人間をめぐる多様な問い、これがこの特集の内容であるが、それぞれ特徴的な側面を論じており、興味深い特集になっている。もちろん、この人間をめぐる問いの多様性は、ほかにもさまざまな議論を要求するわけであるが、紙面にも限りがあり、あれもこれもとは行かないのは当然である。その上で、もっと・・・・というのが率直な感想である。

 今回は、緊急寄稿として、松谷曄介「台湾立法院占拠と教会1」と藤井幸子「八重山教科書問題」が掲載されており、これらの政治的動向とキリスト教との関わりが報告されている。松谷さんは、連載「中国教会通信」の3として、「「一l国二制度」下での香港と香港教会」も、今号に収録されている。現在の中国キリスト教の動向について、最も詳しい人物の一人であろうか。

 連載は、次のものなどが継続中である。
・寺園喜基「カール・バルト『教会教義学』の世界」「6 創造論(上)」
・太田愛人「大正・昭和キリスト教史の周辺」「11 関東大震災の波及」
・「旅する教会──再洗礼派と宗教改革」、高田美和「15 イタリアのラディカリストたち」
 青野太潮さんの「新約釈義 第一コリント書3」は、田川建三を意識した内容。アメリカのパウロ研究の動向などは取りあげられないのだろうか。

 新教出版社創立70周年記念の「70年の名著」では、森平太『服従と抵抗への道』(山崎和明)とモルトマン『希望の神学』(大庭健)が取りあげられた。
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