京都ユダヤ思想学会・学術大会を振り返って

 昨日、関西大学(千里山キャンパス)を会場に行われた、京都ユダヤ思想学会・第7回学術大会は、開催校の方々、また事務を担当された方々に支えられ、盛会のうちに、終了しました。ご苦労様でした。
 今回の学術大会の中心は、午後の品川哲彦先生による公開講演「ハンス・ヨナスという問い」であり、午前の研究発表から、公開講演後のシンポジウムまで、ヨナスを焦点に多様な討論が展開され、お聞きになった方々も、思索する材料を豊かに与えられたものと思います。特に、シンポジウムでの議論は、一時は、しかるべき仕方でうまく収斂するのかと心配になるほど(?)、多岐にわたる内容であった(わたくし自身としては、パネリストの一人として、きわめて有意義な時を過ごすことができたわけであるが)。

 ヨナスと同化ユダヤ人の状況、シオニズム、母国語・母語、政治哲学、ハイデッガー、グノーシス主義、自然哲学、ミュトスという語りと形而上学、科学、科学技術、アウシュヴィッツとそれ以後、神義論、カバラ、聖書学・現代神学、弱い神、日本・・・

 というキーワードが交錯する中で、あっという間に過ぎた、4時間であった。シンポジウムとは時間が短いと感じられるのが適当な長さなのかもしれない。

 そのほかに、本ブログとの関わりでは、午前中の勝村弘也先生の研究発表「古代イスラエルの富の問題──死海文書の知恵文書を中心に考える」は、貨幣の登場の意味、知恵文学と黙示文学の関わりなどにも及ぶ、興味深い内容であった。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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