本ブログにとっての宗教哲学

 本ブログでも、宗教哲学に関連したカテゴリを設定し、記事を掲載してきているが、ここで改めて、本ブログにとっての宗教哲学の位置づけを確認しておきたい。
 まず確認すべきは、自然神学は、基本的には神学というよりも宗教哲学の一学科であるということである。したがって、本ブログにおいて、宗教哲学を取り上げることはいわば当然のことと言わねばならない。もちろん、宗教哲学と神学との関係をどう考えるか、また宗教哲学から哲学全般へとどのように視野を広げるかなど、大きな課題が問題化することはその通りではあるが。
 特に、自然神学を社会科学に拡張するという問題に理論的に迫るためには、宗教哲学的な考察を欠くことはできないであろう。今回は、このような観点から古典的かつ最重要の文献に言及したい。それは、トマス・アクィナスの『神学大全』である。トマスの『神学大全』は、日本語訳(創文社刊行)が完成し、また関連の研究書も少なくない。

トマス・アクィナス、山田晶訳
『神学大全I・II』
中公ブックス、2014年7月。

 これは、中央公論社の『世界の名著』シリーズに所収の山田晶責任編集『トマス・アクィナス 神学大全』を二冊にわけて刊行したものである。今回は、山田晶先生の「解説」にかわって、川添信介・京都大学中世哲学史教授が、解説・補訳を行っている。また、年譜と文献案内(「本書を読み終えたら」)が付されている。
 山田先生訳によるトマスの名著が、このような形で読者に提供されたことは、きわめて喜ばしいことである。わたくしも、山田先生の講義を長年聴講した者の一人として、改めて、山田先生の学恩を感じるしだいである。
 ともかくも、トマスは、キリスト教の政治思想・経済思想にとっても重要な位置を占める思想家であり、本ブログでも取り上げてしかるべきである。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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