Webニュースな京都大学

 京都大学も、しばしばニュースに取り上げられることがある。もちろん、総長選考問題に関するように、意図的としか思えない誤報が大々的に報道されたことも記憶に新しい。
 最近のWeb上のニュースで二つの対照的な報道がなされていることは、京都大学の今を象徴しているようにも感じられる。いずれも、朝日新聞デジタル(asahi.com)からであるが。

まずは、京都大学の研究の水準の高さにも関わる次の報道。
・「国際数学連合総裁に森・京大教授 日本人で初
 以下冒頭部分を転載
「数学分野の世界的学術機関「国際数学連合」の次期総裁に、京都大学数理解析研究所の森重文教授(63)が選出された。日本人では初めてで、任期は2015年1月から4年間。11日に韓国で開かれた総会で決定し、12日、同研究所が発表した。
 国際数学連合は、「数学のノーベル賞」といわれる「フィールズ賞」を発表している。」

 ノーベル賞、iPS細胞などなど、京大の誇る自然科学研究の伝統に、新しい項目が追加されたと言える。

しかし、少し下に目を移すと、次の報道が目に付く。
・「京大、買い物客らを無断撮影 商業施設で追跡技術研究
 これも、冒頭部分を転載
「京都大学が京都市内の商業施設に人物照合用の複数のカメラを設置し、約3年8カ月間にわたって買い物客らに無断で撮影を続けていたことが朝日新聞社の調べでわかった。京都大が国の補助金を受けて参画した研究プロジェクトで、大学から報告を受けた文部科学省は8日、文書で注意した。
 プロジェクトは文科省の公募事業で、公共空間で特定の人物をカメラで追跡する技術の確立を目的としている。」

 外部競争資金を獲得することに全力を挙げている京都大学、その中には、こんなものもある、という京都大学の現実である。政財界とそれに繋がる文科省とが、推進しようとしている大学改革の実態は、こうした問題をも周辺に引き起こしている。

 京都大学における大学改革については、Web上ではさまざまな立場から取り上げられているが、次のものは、鋭い指摘ではないだろうか。

留学ごっこも勲章にはなるのだろうけれど」(ブログ「非国民通信」)
 以下、京都大学に言及したさわりの部分を転載

「昨年は京都大学でも似たような話題作りが見られたものですけれど、せっかく一橋大なり京都大なり世評の高い大学に入学しておきながら、学ぶことの中心が英会話学校でも得られることであったなら私などは大いにガッカリするところです。もっとも、世間――大半の学生の卒業後の進路である日本の企業が求めるのは、そういうものなのかも知れません。「名の知れた大学を出ていること」と「英語力」は鉄板ですよね。大学で何を学んだかなんて問われないものですから。大学は名声さえ維持できていれば、中身は単なる語学学校みたいなのでも就職予備校としての役割は果たせます。
 引用文中で言及されている「グローバル人材」って、そもそも何なのでしょうね。
・・・」

 現総長に対するコメントは、なるほどといった感じでしょうか。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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