『日本の神学』から

 『日本の神学』53(2014年)が届きました。日本基督教学会の学会誌で、9月の学術大会に間に合わせるように刊行日程が組まれ、今年も、無事に8月中の刊行となりました。編集委員長を始め、関係の皆様、ご苦労様でした。
 実は、9月の学術大会から、わたくしはこの学会誌の編集の責任を担うことになっており(手続き的には9月の学術大会時の理事幹事会での承認を経て始めて、このように言えるわけですが)、そろそろ学会誌に関して気になり始めています。というわけで、本ブログでも学会誌刊行について、お知らせしておこうと考えたわけです。

 『日本の神学』は、Web公開になっていますので、52号までの学会誌の内容は、簡単に確認できますが、学会誌の内容は、論文、書評、報告に別れており、日本基督教学会の場合、伝統的に、書評に力を入れてきましたが、最近は論文の充実に気を配っています(わたくしも、これまである程度の期間、編集委員を務めてきましたので、この変化は、実際に体験しました)。
 
 今回は、論文に、京都大学キリスト教学専修に関係のあるお二人の方の論文が掲載されています。いずれも、学会誌に相応しい論文と思います。
・武藤慎一「前近代・北東アジアのキリスト教思想」
・南翔一朗「カントの宗教哲学における「善の原理の人格化された理念」とキリスト」
 また、これらの他に、加藤喜之さん(東京基督教大学)の「神学的普遍性をめぐる討議」も、研究面で親しくしている方の論文というわけではありませんが、現代神学・現代思想に関心のある方はぜひご一読ください。

 書評では、2013年に学会員が刊行した学術書という原則で、書評に相応しいものが編集会議での討論を経て選択され、学会員中の専門が近い方による批判的紹介・論評が行われる。今回は例年よりやや少なめといった印象を受けるが、ここにも、京都大学キリスト教学専修の関係者が顔を出している。
 たとえば、書評に取り上げられたものの中に、今出敏彦さんの次の研究書が含まれている。これは、京都大学大学院文学研究科に提出され、京都大学博士(文学)の学位を授与された論文に加筆修正を加えたものである。
・今出敏彦著『ハンナ・アーレントの『人間の条件』再考──世界への愛 Amor Mundi』(近代文藝社、2013年)。
 書評者は、今井尚生さん(西南学院大学)です。
 また、書評に取り上げられた、松原詩乃『シモーヌ・ヴェイユのキリスト教──善なる神への信仰』(教友社、2012年)は、わたくしが博士論文・調査委員として関わったものであり、書評対象として選ばれたことを喜びたい。

 『日本の神学』53は、京都大学キリスト教学研究室に寄贈しますので、学会員以外で関心のある方は、キリスト教学研究室でご覧ください。
 『日本の神学』54の掲載論文は、9月の学術大会の研究発表をもとにして、それらの中から選ばれますので、研究発表を行う方々は、がんばってください。 

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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