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キリスト新聞から

キリスト新聞(第3328号、2014.9.27)が届きました。

<第一面>
・「世界の平和と人権を守るため 具体的行動へ日本が先頭に」
 「稲正樹氏が「平和憲法の現在と将来」を語る」

 憲法学者である稲正樹氏(国際基督教大学)が、8月31日に講演「平和憲法の現在と将来」をおこなった。主催は、「憲法・平和学習会」。第一面トップにおいて、この講演のかなり詳細な内容紹介がおこなわれている。自衛権という考え自体が、憲法の基本的立場に反するとの主張がなされている。

・「Headline/ヘッドライン」
 「国内」:「輸血拒否教義の撤回求める決議採択」
 エホバの証人・ものみの塔被害者全国集会が、第20回記念被害者全国集会(9月13日)で、ものみの塔聖書冊子協会統治体および日本支部に対して、輸血拒否教義の撤回求める決議採択。

<第二面>
「Satellite/サテライト」:
「学会」:「安藤理恵子氏「見えないものを用いる神」 キリスト教者医療連盟が岡山で総会」
 日本キリスト者医療連盟の第66回総会が、8月15~17日に岡山で開催。
「社会」:「「難民映画祭」10月4日から UNHCR駐日事務所が各地で開催」
 国連難民高等弁務官駐日事務所が「UNHCR難民映画祭」を全国各地で開催。関西は、関西学院大学西宮聖和キャンパスに。
「芸術」:「ボッティチェリとルネサンスの輝き 「ウフィツィ美術館」東京都美術館で開催」
 ボッティチェリというと、ティリッヒの芸術神学を思い出してしまう。
「芸術」:「多彩な芸術・文化の薫りを今に 「中村屋サロン美術館」新宿中村屋・開館へ」

<第三面>
・提言「教会と地位福祉」<24>
 村田紋子(小田原短期大学)「教会以外にない神さまの言葉」
・大杉至・連載小説「牧師 冲方晴男の憂鬱」10
 事情聴取は続く。神学校運営と特定教会による財政援助という問題の構図が見えてきた。

 神学教育に限らず、教育にはお金が必要である。教育が人間形成であることを考えれば、教育に独立採算を求めることは理論的に無理がある。教育を制度として成り立たせるには、学生の授業料に加えて、国家の財政補助(京都大学で言えば運営交付金、私立大学への経常費補助交付金。いれも税金が財源)、寄附、営利事業が必要になる。
 神学校の財政基盤をめぐる問題は、こうした構図に規定されている。日本における専門レベルでの神学・キリスト教教育は、大学・短期大学と、各種学校・専門学校、そして無認可学校という形態に大別できる。大学・短期大学という形態の場合もさらに、総合大学における神学部・キリスト教学科と、神学専門の単科大学とでは、財政基盤が異なることになる。
 こうした諸形態の差はあれ、日本における神学教育は、国家による財政補助に多くを期待できない場合が多く、財政的には寄附・献金などに大きく依存することになる。

 小説中で問題の神学校が、金も口も出す遙々度教会に依存し、冲方晴男氏の神学校入学と卒業を認めざるを得なかった事情は、日本の神学教育の現実と無関係ではない。もちろん、冲方氏の場合は、あくまで小説中のことではあるが。

 許認可権と財政を握っている官僚と財界が、言論に及ぼす影響の大きさは、現在の大学やマスコミの現状が示すとおりである。 
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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