『福音と世界』から

 『福音と世界』の最新号(2014.10)が届きました。

まずは、特輯から。
今回の特集テーマは、「国家を神学する──我らの国籍はいずこに?」で、次の6つの論考が掲載されます。
・石浜みかる「安倍首相はなぜかくも高揚しているのでしょうか」(この問いの対する回答がなされいるわけではないようである。)
・「第三〇回「教会と国家」セミナー 宣言」
・山﨑ランサム和彦「「ナショナル」と「グローバル」のはざまで──教会の立ち位置を探る」
・崔勝久「国民国家とどのように向き合うべきなのか──我らの国籍は天に在り(ピリピ3・17-21)」
・木原葉子「狭間で生きる移民の視点から──変わりゆく多民族多文化社会の教会から国家を考える」
・津田真奈美「神のしもべ──国家と社会」

 「国家とキリスト教」は、本ブログの中心テーマであり、今回の特集はこの点で、興味深い内容であった。問題は近代ではあるが、それを相対化できる備えが教会の側にあるのか、あるいはいかに形成できるかが問題である。つまり、国民国家を相対化する視座と具体的な戦略が必要である。
 今回のスコットランド独立問題が示すように、EUでは、国民国家の相対化は現実の課題となりつつある。日本、東アジアはどうだろうか。ヨーロッパはポストモダンでも日本はモダンといったところだろうか。 

連載としては、次の二つ。
・寺園喜基:「カール・バルト『教会教義学』の世界10 和解論(中)」
・山本大丙「真の信仰は決して強制され得ない」(旅する教会──再洗礼派と宗教改革19)
  今回は、シュヴェンクフェルト派が取り上げられています。宗教改革の心霊主義的な展開、再洗礼派との微妙な関わり。

以上のほかに、今回は次の論考が収録されている。
ユルゲン・モルトマン「都市は希望の場所ですか? 人類の都市化──キリスト教への挑戦」
 ともかくも、キリスト教は基本的に都市的な宗教として存在してきたのではなかったか?
 モルトマンとともにドイツ神学をリードしてきた、パネンベルク逝去のニュースが届いた。ドイツ神学はどこに向かおうとしているのか。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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