大学は言論の自由を守れるか

 10月になり、京都大学でいよいよ後期の授業がはじまった。新総長の就任で、今後の展開が期待されるところである。しかし他方、日本の大学のめぐる状況がさらに厳しさを増しつつある。元朝日新聞記者の大学人への悪辣な脅迫が大学に向けて行われた。一定の政治的は立場にある(あると思われる)教授への攻撃が行われるという事態に至っており、個々の大学の姿勢が問われている。さらに問題なのは、こうした状況をマスコミが十分な危機感を持って取り上げようとしていないこと、また文科省を始め、行政の対応が鈍い点である。

 詳細は、「村野瀬玲奈の秘書課広報室」の「帝塚山大や北星学園大宛ての脅迫による言論封殺テロ事件をただ伝えるだけのマスコミも言論封殺テロを戒めない政治も、社会の安全と民主社会を守る気はあるのか?」をご覧いただきたい。草の根、民間からの(あるいはそれを装った)この種の攻撃が激しさを増し、それに対するマスコミや行政の対応が鈍いという状況は、かなり深刻な事態である(ヘイトスピーチの蔓延もこうしてはじまった)。

 動向を注視いただきたい。

 次のWeb記事も参照。
北星学園大脅迫、許すな 山口二郎氏ら、市民団体を6日発足(北海道新聞)
<冒頭部分・転載>
「札幌市厚別区の北星学園大に、従軍慰安婦問題の報道に携わった朝日新聞元記者の非常勤講師を辞めさせなければ「爆弾を仕掛ける」「学生を傷めつける」などと脅迫する匿名の手紙が届いた問題で、脅しに屈しないよう大学を励ます市民団体が6日発足する。山口二郎北大名誉教授、作家の池澤夏樹氏(道立文学館長)らが「大学の自治、学問・言論の自由を守ろう」と呼び掛け人に名を連ねた。

 発足するのは「負けるな北星!の会」。呼び掛け人は他に中島岳志北大大学院准教授、小林節慶応大名誉教授、桂敬一元東大教授ら全国にわたる。

 賛同した人は既に100人以上に達し、元自民党幹事長の野中広務氏も含まれる。大学を孤立させないよう、署名運動や集会などを検討する。
・・・」

「北星学園大学、抗議・脅迫への対応を説明 元朝日記者の講師採用で」(Christian Today)
<冒頭部分・転載>
「プロテスタントのキリスト教信仰を建学の精神とする北星学園大学(北海道札幌市)は1日、従軍慰安婦問題に絡めて元朝日新聞記者の講師採用に対して同大学に寄せられた抗議や脅迫への対応を説明した9月30日付の文書を、同大学長名で公式サイトに掲載した。
「本学としては、建学の精神・教育目標に照らし、また、学生の皆さんおよび植村氏との契約を誠実に履行すべく、万全の警備態勢等を取りながら後期の授業を継続しています。なお、来期以降については、全ての非常勤講師の担当授業依頼と同様、本授業についても検討されているところです」と、田村信一学長は「本学学生および保護者の皆さまへ」と題する説明文で述べた。」

北星学園大学のWeb上での見解表明文>
本学学生と保護者の皆さまへ
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