ソウル研究調査3

 今回の調査は、本ブログにおける「環境・経済」という部分に関わるものであり、一つのテーマはすでに一部報告済みの「教会建築と環境」である。実際、教会建築はさまざまな視点から興味深い研究対象であって、今回の調査では、韓国の代表的なカトリックの聖堂(ゴシック様式)を見ることが出来た。
 一つは、明洞聖堂であり、日本でももっともよく知られた韓国を代表する教会建築であり、観光スポットである。昨年は、聖堂の前(下)の部分が大規模な工事中であったが、今回はその完成した形を見ることが出来た。聖堂に昇る坂の部分が整えられ、右下の部分に大きな施設が完成していた。この施設は、地階と一階が一般の市民に開放されており、中央の広い空間の周辺に喫茶、書店、ギャラリーなどが配置されている。ゆっくりした時間を過ごすことが出来る雰囲気である。

 もう一つは、明洞聖堂(1898年)に先だって建設されたソウルで最も古いゴシック様式の聖堂、中林洞・薬峴聖堂(ヤッキョン・ソンダン、1891年)である。明洞聖堂よりも小さいが美しい聖堂である。この聖堂に関連して興味深いのは、1991年の100周年を記念して敷地内に建設された「西小門 殉教聖地展示館」である。16聖人の聖該が安置され、朝鮮時代のカトリックの殉教の歴史が展示物を通して辿ることができる(この場所は、朝鮮時代の公式処刑場であった)。
 わたくしは、これまでソウルと釜山でカトリクの殉教記念館を見学したことがあるが、日本や中国を含め、東アジアにおける殉教について、総合的な研究が可能ではないかと考えている。

 なお、ゴシック建築の思想的意義については、次の文献が面白い。

アーウィン・パノフスキー
『ゴシック建築とスコラ学』
ちくま学芸文庫。
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