日本思想1

 キリスト教は世界宗教であるが、それは同時にキリスト教がそれぞれの地域における宗教であるということを含意する。したがって、キリスト教は「日本の宗教」(この「の」の理解が問題になるわけであるが)であり、その点で、日本と無関係ではあり得ない。キリスト教思想研究が日本思想と問題と関連するというのは、日本においてキリスト教を研究する場合、いわば当然とも言える(それを研究の中でどのように意識し具体化するかはさまざまではあるが)。少なくとも、日本あるいは日本思想について無知であってよいはずはない。
 そこで、本ブログでも、日本思想について、関連文献を取り上げることになる(本ブログは東アジアという視点を意識していたので、当然こうなる)。今回から、「岩波講座 日本の思想」を紹介したいと思う。

苅部直、黒住真、佐藤弘夫、末木文美士 責任編集
『「日本」と日本思想』(岩波講座「日本の思想」1)
岩波書店、2013年。

Ⅰ 日本思想とはなにか(黒住真)

Ⅱ 日本思想への視座
 日本の「哲学」の可能性(竹内整一)
 学問としての日本思想史(前田勉)
 歴史の思想(今井修)
 日本思想史学の「作法」とその限界──トランスナショナルな思想史のために(桂島宣弘)

Ⅲ 多様な「日本」観
 日本主義の系譜──近代神道論の展開を中心に(昆野伸幸)
 日本的なるものへの問い(藤田正勝)
 テキスト化されない「日本」/テキスト化されない「社会」(大塚英志)
 東洋学における日本思想──ライデン・ベルリン・ハーバードの事例を通して(キリ・パラモア)

古典を読む
 まえがき(黒住真)
 内村鑑三『代表的日本人』(長野美果)
 村岡典嗣『日本思想史研究』(木村昌文)
 丸山眞男『日本政治思想史研究』(遠山敦)

 先に、キリスト教思想研究と日本思想の関連づけについて述べたが、この第一巻でも取り上げられた村岡典嗣と、波多野精一との関わりという事例を挙げることもできるかもしれない。内村鑑三は当然としても。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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