日本思想3

岩波講座「日本の思想」の第三巻目の紹介です。

苅部直、黒住真、佐藤弘夫、末木文美士 責任編集
『内と外──対外観と自己像の形成』(岩波講座「日本の思想」3)
岩波書店、2014年。

Ⅰ 「内」と「外」の思想史 (苅部直)

Ⅱ 「日本」という自意識
  海を渡った人びと (上垣外憲一)
  「日本」の自画像 (村井章介)
  西洋人の見た日本 (ヨーゼフ・クライナー)

Ⅲ 異化と同化のはざまから
  教養としての中国──規範と鏡と軽蔑の対象の間で (中島隆博)
  西洋崇拝とアジア主義 (渡邊一民)
  アジアの脱植民地化と帝国日本──タゴール・ブームと野口米次郎 (中島岳志)
  多民族国家日本 (高 滎蘭)

古典を読む
  まえがき (苅部直)
  新井白石『読史余論』 (大川真)
  会沢正志斎『新論』 (桐原健真)
  和辻哲郎『風土』 (田中久文)

 日本とは何か。この問いは、日本キリスト教思想研究においても、不可避敵であると同時に困難な問いである。「日本」は決して日本人にとっても自明ではない、この認識が重要になる。この問題にアプローチするには、複合的な視点と方法論が必要になる。歴史的視点、また上で見た本論集のように日本の「内」と「外」という対比、さまざまな日本論を参照することも必要になる。ここで、トレルチが「キリスト教の本質」について論じた視点を導入すればどうなるだろうか。批判概念、発展概念、理想概念という歴史的プロセスに「本質」の機能である。おそらく、現代の日本にとって重要なのは、日本を未来的に目指されるべき理想という点で明確する作業と思われる。これについては、当然、キリスト教的議論も発言を求められることになる。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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