矢内原忠雄1

 京都大学における演習では、2014年度後期に矢内原忠雄の次の著作を読みました。
 矢内原忠雄『国家の理想──戦時評論集』岩波書店、1983年。

 この半期で読むことができたのは、次のテキストです。
「自由と統制」(一九三七年十一月二十九日・東京商大にて・商大基督教青年会五十周年記念講演。1938/1)
「人の為し得ぬところは神の為し得るところなり」 (1933/5)
「基督教的日本」(1934/9)
「紀元節講話」(一九三五年二月十一日東京基督教女子青年会にて。1935/3)
「其後の無教会主義」(1935/3)
「イエスの無抵抗主義」(四月十九日鎌倉講演。1936/5)
「復活の教義について」(1937/4)
「再臨の教義について」(1937/5)
「基督教理想主義─藤井武にささぐ─」(1938/8)
「パルーシヤ論」(1944/11)
「悲哀の人」(内村先生第三周年記念講演会。1933/4)
「民族精神と日支交渉─其の意義と内容の歴史的様相─」(1936/12/7)
「ナチス協定と自由」(1937/1/1)
「民族と伝統」(1937/4)

 この演習のまとめなどをかねて、別の文献も追加しながら、矢内原忠雄を論じます。といっても、主にはテキストからの抜粋とコメントになりますが。

<矢内原忠雄の略歴的説明>
・1893-1961年
・無教会主義キリスト教、内村鑑三の弟子、経済学者。
・旧制第一高等学校2年生のとき内村に師事。住友鉱業所勤務を経て、1920 年に
東京帝国大学助教授(新渡戸稲造の後任)。
・植民地政策論、学問的分析手段としてのマルクス主義の方法論を評価しつつも、
世界観としてのマルクス主義を退け、相対化。
・満州事変、日中戦争を契機として、国家・政策批判を展開し、論文「国家の理想」
を執筆。37 年学内外からの攻撃により、教授職を辞する(矢内原事件)。
・この間、土曜学校(29)、日曜学校(33)の家庭集会、49 年から公開講義。
・伝道雑誌『通信』(32-37)、『嘉信』(38-61)を刊行。
・第2次世界大戦敗戦後、東京大学に復職。学部長、総長を歴任。

・全集・著作集:わたくしの研究室に所蔵のものです。
『矢内原忠雄全集』全29巻、岩波書店。
『キリスト者の信仰』全8巻、岩波書店。
『土曜学校講義』全10巻、みすず書房。

<わたくしのこれまでの矢内原論>
芦名定道
「現実の宗教と宗教の理想」(『世界思想』2002 春、29 号、世界思想社、1-4 頁)。
「日本的霊性とキリスト教」(明治聖徳記念学会『明治聖徳記念学会紀要』復刊第 44
号、2007 年、228-239 頁)。
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