キリスト教研究と教育

 昨日の本ブログの掲載記事でも、述べたように、この数日の内に、寄贈いただいた新刊書がいくつかあり、通常は忘れないうちにメールなどでお礼状を出すのであるが、複数の執筆者からの連名での寄贈でもあり、本ブログで紹介することによって、お礼に代えさせていただきたいと思う(通常、本ブログの内容に関連づけて紹介を行っている。年度末でかなり事務的仕事量が増大しており、お礼状を省略させていただいた、という事情である)。
 編者の、茂牧人先生、西谷幸介先生、執筆者のみなさま、ありがとうございました。

 この寄贈いただいた論集は、青山学院大学総合研究所・プロジェクト「キリスト教大学の学問体系論」の研究成果である。すでにこのプロジェクトの成果は、20世紀のキリスト教思想を代表する、キリスト教思想研究における学問論、つまり、ティリッヒ『諸学の体系』(法政大学出版局)、パネンベルク『学問論と神学』(教文館)、ハワーワス『大学のあり方 諸学の知と神の知』(Yobel)の邦訳として、公にされている。今回の論集は、こうした一連の共同研究の総括的な報告書と言えるものであり、キリスト教研究に携わるものにとって多くの問題を共有できる内容である。

茂牧人、西谷幸介編
『21世紀の信と知のために キリスト教大学の学問論』
新教出版社、2015年。

まえがき (西谷幸介)

第一部 神学の学問論/知のあり方
  第一章 学問論の水脈における青山学院大学教育方針の意義 (西谷幸介) 
  第二章 知と超越──理性の真実の復権を目指して (清水正)
  第三章 共同体形成としての学問 (小柳敦史)

第二部 哲学の学問論/知のあり方
  第四章 一八〇〇年前後のドイツ大学論・学問体系論 (中井章子)
  第五章 現象学の学問論 (茂牧人)
  第六章 解釈学の学問論 (茂牧人)

第三部 社会倫理と学問論/知のあり方
  第七章 キリスト教神学と社会科学 (東方敬信)
  第八章 社会的証しのキリスト教倫理(社会起業家の時代に) (東方敬信)

第四部 キリスト教大学における教育の諸問題
  第九章 日米女子高等教育におけるリベラル・エデュケーション
     ── その発祥と展開 (大森秀子)
  第一〇章 聖書学から見た大学の知──授業評価と知の伝え方 (塩谷直也)
  第一一章 大学における道徳教育と宗教との関係について (濱崎雅孝)
  第一二章 宗教としてのキリスト教 (西谷幸介)

あとがき (茂牧人)

青山学院大学教育方針

 キリスト教大学という状況と、わたくしの所属する京都大学とでは、大きく状況が異なる面もあるが、学問という点では共通の課題に直面しており、プロジェクト関係者の今後の活躍に期待したい。 
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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