啓蒙主義とドイツ

 啓蒙主義は、ポストモダンの潮流において、すでに過ぎ去った近代の遺物として、ステレオタイプ化されて扱われてきた(例外も一定程度見出しうるが)。特に、ドイツ啓蒙については、19世紀のドイツ思想の単なる前史として、あるいはイギリスとフランスの啓蒙思想の付録として、軽い扱いになってこなかったであろうか。
 しかし、最近の研究の動向では、こうした単純な思想史的理解を乗り越える試みがなされ、啓蒙主義とははるかに複雑な思想・政治動向であったことが明確に主張されるようになってきている。キリスト教思想研究にとっても、こうした研究動向には注目に値するものと言える。なぜなら、キリスト教思想にとって啓蒙が単なる反キリスト教というのにとどまらない意味があることを認識することは、19世紀のキリスト教思想の正当な評価を可能にし、さらには現代の諸問題に取り組む上で有益な視点を与えてくれるからである。
 今回紹介するのは、こうした動向に位置づけうる文献である。

T. J. Reed,
Light in Germany. Scenes from an Unknown Enlightenment,
The University of Chicago Press, 2015.

Preface
References, Translations, and Usage

Introduction: ... or Darkness?

1. Coming of Age: The Primal Scene
2. A World of Our Own: An Epistemology for Action
3. Hope in History: Making the Past Serve the Future
4. Talking to Tyrants: Pens against Power
5. Cosmopolitan Quandaries: Among Savages, Far and Near
6. The Empty Heavens: From Dogma to Ethics
7. Apples and After: The Gravity of Science
8. Good Guardianship: Light through Education
9. Communication and Beyond: Means or End ?
10. The Full Earth: A Lyrical Enlightenment
11. Peace in Whose Time? The Ultimate Prize

A Conclusion? Toward Enlightenment

Notes
Bibliography
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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