イスラム国をめぐって

 本ブログでは、「政治と宗教」をテーマの中に含めてこれまで記事を掲載してきたが、現在の状況で、最大の問題の一つがイスラム国をめぐるものであることは、疑い得ない。この問題は、一見思われる以上に、複雑な構図・構造を有しており、じっくり分析する必要がある(善と悪の単純な二分法は成り立たない)。別のブログでも紹介したものであるが、このイスラム国をめぐる問題状況を理解する上で、興味深い諸論考が収録された、次の雑誌を、本ブログでも取り上げたい。

『現代思想』3月臨時増刊号
青土社、2015.年2月。

特集:シャルリ・エブド襲撃/イスラム国人質事件の衝撃
討議:西谷修+栗田禎子「罠はどこに仕掛けられたか」

シャルリ・エブド襲撃事件
 E・バリバール「死者たちのための、そして生者たちのための三つの語」
 A・バディウ「赤旗とトリコロール」
 N・チョムスキー「パリの襲撃事件は、西洋の怒りが偽善であることを示している」
 T・ネグリ「シャルリー・エブドからグローバル戦争へ? トニ・ネグリへの二つの質問」
 S・ジジェク「最悪の者らは本当に強烈な情熱に満ち満ちているのか?」
 鵜飼哲「一月七日以前 アラブ人の友人たちとの対話から」
・・・

「私はシャルリ」か
・・・


 『現代思想』3月臨時増刊号には、そのほかにも多くの論考が収録されており、もちろん、すべてを記載したいところであるが、時間の関係上、最初の部分を以上に挙げてみた。問題状況は、両義性という語で表現されるべきものであるが(これを意図的に増幅し欲望を満たそうとする「最悪の者ら」はあまりにも醜悪である!)、それを指摘しただけではどうしようもない。具体的な状況がいかに両義的に構造され生成したかを批判的に分析し、進む道=可能性を描き出す努力を惜しむべきではない。「政治と宗教」はこうした文脈に関わっているはずである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR