ユダヤ思想研究、レヴィナス

 キリスト教にとってのユダヤ教の決定的意義については、改めて述べるまでもないであろう。したがって、ユダヤ教研究は、キリスト教研究者にとっても自らの研究テーマとの関連で注意を払うべき研究分野であり、ユダヤ教研究の専門学会に関わることも当然と言うべきと思われる。わたくしの場合は、京都ユダヤ思想学会がそのような位置を占めている。京都ユダヤ思想学会で、わたくしのも編集に関わった学会誌の特殊号が刊行されたので、紹介したい。テーマはレヴィナスである。

京都ユダヤ思想学会
『京都ユダヤ思想』第4号(2)
2015年。
特集号 レヴィナス哲学とユダヤ思想

【序文〗小野文夫「絶えざる解体、あるいは儀式抜きの語り直しのために」
【講演〗ジェラール・ベンスーサン「レヴィナスの作品におけるナアセー・ヴェニシュンマー」
【コメント〗合田正人 杉村靖彦
【論文〗市川裕「タルムードの聖書解釈に込められたユダヤ賢者の実存的関心」
中真生「レヴィナスにおける女性的なもの」
堀川敏寛「ヘブライ語聖書における対面の意義」
竹内裕「エマニュエル・レヴィナスと聖書」
【報告〗合田正人「レヴィナスと解釈学論争」
後藤正英「倫理をめぐるカントとレヴィナスの交差点」
手島勲矢「エルサレムと京都」
伊藤玄吾「詩篇、韻律、ハルモニア」


 これは、エマニュエル・レヴィナスの『全体性と無限』刊行50周年を記念して企画された「レヴィナス哲学とユダヤ思想」特集号であり、日本でも同様に仕方でレヴィナスが取り上げられることがあったと思われるが、京都ユダヤ思想学会でのレヴィナス特集は、日本でありがちな宗教的なものを脱色したレヴィナス哲学研究とはいわば一線を画するものであり、その点で大きな意義を有している。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR