死者儀礼と現代2

 死者儀礼と現代というテーマに関わる文献をもう一つ取り上げます。東アジアという視点が明確に設定されており、わたくしの関心とかなり重なります。

国立歴史民俗博物館
山田慎也
鈴木岩弓編
『変容する死の文化──現代東アジアの葬送と墓制』
東京大学出版界会、2014年。

はじめに──東アジアにおえkる葬送墓制の変動 (山田慎也)

第I部 社会変容と死
第一章 死の認識の変遷──現代社会の死の文化 (鈴木岩弓)
第二章 儀礼の変容──葬送空間の変化と通夜・告別式の儀礼化 (山田慎也)
第三章 社会の無縁化と葬送墓制──人口動態と墓制の変化を中心に (槇村久子)
第四章 死の自己決定と社会──新しい葬送の問題点 (森謙二)
第五章 「わたしの死」の行方──現代日本の葬送への意識の変容 (小谷みどり) 

第II部 国家による死の管理
第六章 国家の葬墓管理──中国における葬儀の現状と教育 (王夫子)
第七章 死生学の構築と政策──現代台湾の葬儀に見る課題と方向性 (鄭志明)
第八章 葬儀行政と産業──現代韓国の葬儀の状況と変化 (張萬石)
第九章 葬儀と国家──近現代中国における人びとの葬儀 (田村和彦)
東アジアにおける死をめぐる現状と課題──総合討論をおえて (山田慎也)

おわりに (鈴木岩弓)

索引/執筆者紹介

 編集の一人である、山田さんの言葉を引用。

「一九九〇年代以降、急速に葬送墓制の変容が進み、従来の葬儀や墓の形態を維持できなくなっており、その社会的関心も高まっている。葬送儀礼においては、小規模化や儀礼の簡略化が進んできた」、「このような変容とともに、従来葬儀の担い手であった地域共同体にかわって、葬儀産業が成長し葬儀の執行に不可欠な存在となっている。」(i)

 こうした日本の事態を東アジアのコンテクストに繋ぐとき、第II部で行われているように、「国家」という視点が必要になる。国家と宗教というテーマへの接続である。
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