精神医学と宗教

 宗教は古代より人間の病と癒しという問題に密接な関わりをもってきた。近代以降も状況の変化の中で、医療との関わりは宗教にとって重要な問題であり続けている。イエスの宗教運動における癒しの事例からもわかるように、キリスト教にとって、医療においても、精神疾患はとくに独特の関わりをもっており、聖書学は医療人類学と関連性を意識した仕方で展開されつつある。
 こうした精神医学・精神疾患について科学哲学の見地からアプローチした著書が刊行された(哲学は宗教と科学との関わりで鍵をにぎる存在である)。本ブログに問題にも重要なテーマであり、以下に紹介したい。

レイチェル・クーパー
『精神医学の科学哲学』
名古屋大学出版会、2015年(原著2007年)。

第1章 はじめに──精神医学と科学哲学
  1 用語と概念について
  2 精神医学は科学だろうか?──なんて、どうでもいいことだろうか?
  3 本書の概要

第2章 精神疾患の本性1──精神疾患は神話なのか?

第3章 精神疾患の本性2──精神疾患が実在するなら、それは何なのか?

第4章 精神医学における説明1──自然誌に基づく説明

第5章 精神医学における説明2──個別の個人誌

第6章 理論と理論との関係1──異なるパラダイムが出会うとき

第7章 理論と理論との関係2──還元主義

第8章 価値と利害関心の取り扱い1──価値負荷的な科学としての精神医学

第9章 価値と利害関心の取り扱い2──大企業と治療の評価

第10章 おわりに

謝辞
監訳者解説(伊勢田哲治・村井俊哉)

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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