新刊書の紹介

 本日、お送りいただいた書籍の紹介をいたします。著者は、京都大学キリスト教学専修のご出身で、現在神戸国際大学に勤務されている、近藤剛さんです。ティリッヒがご専門ですが、最近は広範な問題関心に即した研究を展開しつつあります。今回の論集は、こうした思索を一冊にまとめたものであり、近藤さんの問題関心・問題意識が示されています。

近藤剛
『問題意識の倫理』
ナカニシヤ出版、2015年。

序言 パンドラの甕

1 問題意識
  現代文明の病理/問題意識の倫理とは何か/倫理形成のトリロジー

2 死んだ神の追悼会
  神が死んだ世界/近代思想の帰結としての「神の死」/ニーチェによる神の検死解剖/ニヒリズムの受肉/ニヒリストの類型1 超人/ニヒリストの類型2 おしまいの人間/ニヒリズムの帰結/「神の死」と人間の責任/未成人のままの世界/懐疑を究める/神がいるかのように

3 ディストピアの誘惑
  ユートピアの実現?/ディストピア文学とは何か?/オルダス・ハクスリー『すばらしい世界』/ジョージ・オーウェル『一九八四年』/ユートピアはディストピア

4 欲望の氾濫
  ヒエロニムス・ボス「乾草車」の暗示/七大罪の系譜/快楽主義を讃美せよ

5 神学の緑化
  キリスト教とエコロジー/自然の栄光・悲劇・救済/ティリッヒの技術論/エコ神学の構想

6 生命の価値
  混迷する現代の生命観/生殖革命の進行/出生前診断の行方/中絶する権利?/臓器移植の正当性/インフォームド・コンセントの陥穽/安楽なる死? 尊前ある死?/人工的人間の誕生/生命への畏敬

7 自殺の権利
  自殺大国/自殺の思想性/自説擁護論/意志的な死/死ぬ権利?

8 葬送の倫理
  変貌する現代の死生観/死者に対する儀礼としての葬り/葬りの意味の形而上学/葬送倫理という発想/葬送倫理と死者崇拝/葬るという人間の責務

9 崇高の宗教
  バークの宗教論/理神論への批判/「崇高」としての宗教/「偏見」としての宗教/神を畏れよ

10 宗教間の対話
  信の境地を求めて/ティリッヒと久松真一/ティリッヒの宗教類型論/久松真一の宗教的認識/神の国と涅槃/対話の本義

あとがき
索引
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR