京都大学基督教学会・第14回学術大会

 先日、本ブログで書きましたように、先週土曜日に京都大学基督教学会の第14回学術大会(学術大会という名称は、今回の規約改正で正式になりました)が行われました。暑い中、ご参加いただきました方々、ご準備・運営に携わった方々、そして特に、研究発表をいただきましたお二人の発表者に、感謝申し上げます(わたくしは、この学術大会の責任者ではありませんが、編集実務委員の一人として関与しています)。

 日時:7月11日(土)午後1時30分から(午後6時から懇親会)
 会場:京都大学文学部第7講義室

 学術大会も懇親会も、いつもよりやや多めの出席者で、また久しぶりの顔もあり、盛会であったと思います。

 研究発表は次の二つです。
洪伊杓「近代日本キリスト者における神道理解の類型論:その全体像と研究の展望」
水垣渉「新約研究のギリシア語:
   C.C.Caragounis, The Development of Greek and the New Testament(2004)の紹介」


 まず、洪さんの発表ですが、修士論文以来取り組んでこられた海老名弾正の神道理解を大きく発展させ、ほかのキリスト教思想における神道理解との比較において、類型論を提示したものであり、この類型論についてさまざまな論点から比較が行われました。この研究は、洪さんの今後の執筆されるであろう博士論文において中心的な議論となるものであり、さらなる展開・深化が期待されます。フロアーからも、さまざまな角度から鋭い質問があり、有意義な議論であったと思います。洪さんの今後の研究の展開についても言及がありましたが、4月から仕事が忙しくなっているようですが、いっそうの研究の発展を期待いたします。

 次に、水垣先生の発表ですが、聖書学の専門ではなくしかし聖書に関連した研究も行っている者として、大きな示唆をうける内容でした。カラグゥニスはギリシア語を母国語として研究者であり、古代からのギリシア語の歴史的発展(おどろくべき連続性)の中で、新約聖書のギリシア語を捉え、従来の新約聖書学に新たな言語学的知見に基づく鋭い問いを発していることがわかりました。それぞれについて、わたくしにはすぐに内容を十分に紹介することなどできませんが、後期から、新約聖書の演習も控えており、思いを新にその準備をしなければならないと感じました。初級文法でとどまっていてはいけない、アスペクトやシンタックスまで文法のレベルを上げなければならない、ということです。

 次回は、12月12日に第15回の学術大会が予定されています。また、学術大会でお会いしたいと思います。
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