南原繁4

 昨日は、南原についての評伝的研究を消化しました。今回は、同じ著者による、評伝においても取り上げられていた、戦後教育改革というテーマにおける南原です。おそらく、南原の仕事において再評価が必要なものの一つは、このテーマと思われます。

山口周三
『資料で読み解く 南原繁と戦後教育改革』
東信堂、2009年。

まえがき

序章 戦後教育改革の出発点──占領統治と教育改革の始まり
第一章 教育刷新委員会の発足と活動──内閣に置かれた委員会
第二章 戦後教育制度の骨格と提案──昭和二一年度の教育刷新委員会
第三章 学校整備と財源難と新制大学のスタート──昭和二二・二三年度の教育刷新委員会
第四章 政治状況の変化と改革の行方──昭和二四─二六年度の教育刷新審議会
第五章 教育刷新委員会と南原繁──六年間の活動を振り返って
終章 二一世紀の教育改革と教育刷新委員会から学ぶこと

附録 教育刷新委員会に集まった人々
資料編
参考文献

(特別寄稿) 教育改革者としての南原繁──真理・創造そして平和の探求者 (寺崎昌男)

あとがき

事項索引
人名索引

 本日の朝日デジタルには、「経団連、安易な文系見直し反対 即戦力だけ期待を否定」という記事が掲載されている。
 いわゆる、文科省・経済界による「文系つぶし」に対する釈明である。しかし、日本の教育が、国民形成と殖産興業を柱として、大学は基本的に理系中心であったことは、明治以来、国立大学の基本であり、今に始まったことではない。とすれば、これを露骨に提唱する意図はどこにあるのか。文系に予算を出さないこと、そもそも高等教育にお金を出さないことは、日本の政治の基本政策という実態である。しかも、これは、日本だけでなく、世界的な動向である。この中で、大学で思想を研究し教育する意味・課題は何か、この辺りのことを念頭に、これまでの教育改革の歴史を検証することが必要に思われる。
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