『図書』より

『図書』2015.10(岩波書店)が届きました。
 800号記念とのことです。冒頭の諸論考、池澤夏樹・齋藤美奈子「<対談>年間千円の愉しみ」、関川夏央「『図書』八〇〇号と阿川弘之先生」、梨花香歩「この年月、日本人が置き去りにしてきたもの」は、この800号記念に関わる論考と思われます。

 今回は、京都大学文学部関係としては、中務哲郎さんの「亡国の文学」が掲載されていますが、特にキリスト教に関わりの文章は見当たらないように思います。したがって、今回は、次のものだけを紹介します。

高村薫「作家的覚書」:「いつもの夏ではない」
「六十年以上生きてきて、これほど深いな思いが募る八月十五日はほかに知らない。」
「談話を出した首相本人はけっして反省も謝罪も表明していない。」「神妙に繰り返される文言は、みな虚言だということである。」
「・・・こんな戦後70年談話は、無用の長物である以上に、実に日本人と日本語の尊厳を傷つけるものだと言うほかはない。」
「彼ら若者たちに近現代史を教えず、立憲主義も教えず、漫然と歴史修正主義やヘイトスピーチを生み出し亜、はびこらせているこの社会にあって、路上で声を上げる若者たちがひたすら眩しく映る戦後70年目の夏である。」

 戦後70年のまさに鮮やかなコントラスト。真理と虚偽の二分法が単純に成り立たないとしても、このコントラストを了解できる思惟であったほしい。このコントラストのどこに自分は立っているのか。
 この若者たちに現在、不当で不法な攻撃が加えられようとしている。
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