『学術の動向』から

『学術の動向』2015.11が届きました。

『学術の動向』2015.11
日本学術会議

いつものように二つの特集が企画されています。
まず、[特集1]は、この秋も話題になったノーベル賞に関連した「ノーベル物理学賞と国際光年」
 今年2015年は、国際連合が「光と光技術の国際年」(国際光年)に定め、ユネスコがそれを推進しているということが背景の特集。2014年にノーベル物理学賞を受賞した、3人が登場。
・赤﨑勇「ノーベル物理学賞を受賞して」
・天野浩「ノーベル物詩学賞を受賞して」
・中村修二「ノーベル物理学賞発表後の日本の報道について」
 この三人のほかに、「国際光年」として、次の文章が収録。
・荒川泰彦「国際光年の意義とその活動」
・霜田光一「光と物理」
・家正則「宇宙と光」
・石井幹子「光とデザイン」

 日本のノーベル賞受賞者が毎年複数出ることはすばらしいことであるが、ややあたりまえになり、昔のノーベル賞の輝きが感じられないようにも思われるのはわたくしだけだろうか。また、最近のノーベル賞は、30年ほど前の研究に対するものであり、今から30年後にノーベル賞を受賞するような研究が現在の日本の学問状況で可能かもきわめて不安である(ノーベル賞のために科学研究を行っているわけではないだろうが)。

次に、[特集2]は、「イノベーションの歴史に学ぶ──アーカイブ構築と国際情報発信の意義・重要性」
 表題からは、人文学に関わるとの印象を受けるものであるが、内容は、技術と企業に関連したものであり、やや期待外れである。

 日本学術会議は、予算不足(予算を早めに使ってしまったということらしい)から、分科会レベルでのシンポジウムなどに旅費が出ないという事態に陥っている。これが、日本の学術の一つの現実である。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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