宗教間対話の一断面

 現代のキリスト教思想研究にとって、宗教間対話は重要な研究テーマであり、日本における研究においては、日本における対話の実践を視野に入れることが要求される。もちろん、日本においてという限定を付けた場合にも、広範にわたる対話の諸実践をすべて視野に入れた研究は長期にわたる研究によれば一定程度は可能かもしれないが、現実的にはかなり困難であると言わねばならない。したがって、研究は「一断面」ということになる。
 日本における宗教間対話を考える上で、注目すべきものに、諸宗教教団に設置された付置研究所間の相互交流(教団付置研究所懇話会)を挙げることができる。キリスト教関係の付置研究所としては、NCC宗教研究所や南山宗教文化研究所が挙げられ、この懇話会のメンバーである。また、この懇話会は、「現代における宗教の役割研究会」(コルモス)とも、密接な関わりある。

 この懇話会の経緯と現状を知るには、次の研究論文が参照できる。

西康友「日本における宗教間対話と連携の実際──媒介としての教団付置研究所懇話会を中心に」
『中央学術研究所紀要』第44号
中央学術研究所、平成27年11月15日。

 この研究論文では、立正佼成会における仏教徒とキリスト教徒との対話活動という視点から、教団付置研究所懇話会の成立の事情と現状がまとめられている。また、「付録Ⅱ」として「幸日出男先生に感謝をこめて」という天谷忠央(元中央学術研究所所長)の文章が収録されている。
 久しぶりに、長年、NCC宗教研究所の所長として働かれた幸先生のことを思い起こさせていただいた。
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