現代宗教学の形成者について

 現代宗教学は、1880年代に、キリスト教神学や宗教哲学といった従来の研究分野とは独立した研究分野として成立し、現在に至っている。この成立には、多くの研究者が関与し、重要な役割を果たした。その中に、イタリア宗教史学のペッタッツォーニが存在する。
 わたくしは、昨日まで、東京大学で集中講義を担当する機会が与えられたが、そこで、次の著書を著者より寄贈いただいた。東京大学大学院人文社会学研究科に提出した博士論文(2010年11月に学位取得)が加筆修正の上、刊行されたものである。東京大学ならではの、現代宗教学形成に関わる研究であり、以下に、目次によって、内容の紹介としたい。

江川純一
『イタリア宗教史学の誕生──ペッタッツォーニの宗教思想とその歴史的背景』
勁草書房、2015年。

序論

第Ⅰ部 宗教史学誕生までの道程
  第一章 ペッタッツォーニの生涯の著作
  第二章 モデルニズモ・イタリアーノ──宗教史学とローマ・カトリックの関係
  第三章 ペッタッツォーニ宗教史学の萌芽──『サルデーニャ原始宗教』読解から

第Ⅱ部 宗教史学講座の設置とファシズム
  第一章 宗教史学講座の設置をめぐって
  第二章 ファシズム期のイタリア宗教史学
  
第Ⅲ部 最高存在研究──ペッタッツォーニ宗教史学の基幹
  第一章 最高存在研究の系譜
  第二章 最高存在をめぐる事例研究

第Ⅳ部 宗教史学と宗教運動
  第一章 「あらゆる現象は生成物である(ogni phainómenon è un genómenon)」──ペッタッツォーニ宗教史学の基本原理
  第二章 ペッタッツォーニ宗教史学の継承──デ・マルティーノの宗教論
  第三章 学問の自由と宗教の自由──宗教史学がもたらしたもの

終章 ペッタッツォーニ宗教史学と宗教運動──結論に代えて

おわりに
あとがき
索引
参考文献
年表
系譜図
ペッタッツォーニ全著作リスト
  
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、今後開設の別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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