ティリッヒと政治思想1

 本ブログでは、キリスト教と政治思想、というテーマを射程入れて、これまでかなりの記事を連載してきたが(これも自然神学の拡張の一端)、当然その中で取り上げるべきテーマとして、宗教社会主義の問題を挙げることができる。とくに、ティリッヒの宗教社会主義論は、重要な問題と考えられる。こうした中で、次のティリッヒ研究論集が刊行された。詳細は、後日、紹介することとして、ここでは、タイトルを示しておきたい。

Gerhard Schreiber, Heiko Schulz (Hrsg.),
Kritische Theologie. Paul Tillich in Frankfurt (1929-1933),
De Gruyter, 2015.

 ティリッヒ研究は、現在、未刊行の講義録の刊行を軸にして、1920年代後半からドイツ時代の最後の時期を一つの焦点として進められている。1929-1933年というこの論集の時期の設定は、まさにこうした動向に合致するものであり、この時期のティリッヒ研究のテーマとなるのは、1920年代後半から1933年にかけての宗教社会主義論の新しい展開、特に、フランクフルト学派との関わりである。もちろん、こうしたテーマについては、すでに一定の先行研究の蓄積が存在しており、それらを踏まえた新たな研究の進展が要求されることは言うまでもない。しかし、ティリッヒ研究は今や新しい段階に進みつつあり、それに対応できるレベルでの研究が日本でも求められることは確かである。

 そこで、本ブログでは、「ティリッヒと政治思想」というテーマをめぐる先行研究を跡づけつつ(特にフランクフルト学派との関わり)、今回タイトルの紹介を行った新しい論集の評価を行ってみたい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR