ベーメ研究

 薗田担先生が、このたびベーメ研究を刊行されたので、そのご紹介をします。薗田先生は、わたくしが大阪市立大学文学部に宗教学担当で勤務するようになった際の前任者であり(薗田先生が京都大学文学部へ移られることになった際の後任がわたくし)、わたくしがその後京都大学に転籍するときには、それ以降もお世話になりました。直接、授業に出たという意味での学生ではありませんが、薗田先生の研究(特にクザーヌス研究)には、たびたび教えられてきました。ルネサンスから近世にかけての神秘主義を中心とした宗教思想・哲学が薗田先生の専門領域であり、今回刊行の著書は、この専門領域に属するベーメがテーマです。

薗田担
『無底と意志-形而上学──ヤーコプ・ベーメ研究』
創文社、2015年。

まえがき

第一部 ヤーコプ・ベーメの生涯と事蹟
  第一章 J・ベーメの生涯と事蹟

第二部 無底と意志-形而上学
  第二章 無底・意志・自然──J・ベーメの意志-形而上学について
  第三章 J・ベーメにおける神と世界創造──自然の「七つの性質」をめぐって
  第四章 J・ベーメにおける創造と悪の起源
  補 章 自由と悪──J・ベーメも「無底」をめぐって

第三部 ヤーコプ・ベーメの思想的背景
  第五章 ルネサンスの自然観について──N・クザーヌスからJ・ベーメへ
  第六章 J・ベーメとグノーシス主義
  第七章 ベーメとシェリング──神・自然・無底をめぐって

第四部 ベーメ断想
  1 『アウローラ』について
  2 ゲルリッツ紀行──J・ベーメの生地をたずねて

参考文献
初出一覧
人名・事項索引

 第七章にあるように、J・ベーメからシェリングへと辿られる思想系譜は有名であるが(金子先生の言う「ヨーロッパ霊性の「無底」学説」)、シェリングから、ティリッヒへと延長すれば、わたくしの研究領域にも接続することになる。

 薗田先生、ありがとうございました。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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