アリストテレスと自然神学

 自然神学は本ブログの中心テーマであるが、伝統的なキリスト教自然神学として、中世のトマスの思想は、典型的な自然神学を含んでおり(五つの道など)、その哲学的基盤にアリストテレス哲学が存在することは知られた事柄である。本ブログでは、この伝統的な自然神学の拡張を目指すものであるが、その場合にも、伝統的な自然神学についての理解は当然不可欠である。
 そこで問題になるのがアリストテレスの形而上学であるが、今回、特に強調したいのは、この形而上学の背後には、高度で豊かな内容を有する古代ギリシャの自然学の蓄積が存在することである。自然神学が単なる思弁・机上の空論というレベルの議論でないことは、この自然学という基礎を視野に入れるとき、明確に理解できることになる。

 現在、新しいアリストテレス全集が刊行中であるが、今回刊行の『動物誌 下』は、まさにアリストテレスが依拠する自然学の内実を明瞭に示している。

アリストテレス全集9
『動物誌 下』
岩波書店、2015年。

第三部 動物の生き方と活動
  (a)性格との関係 ヒトとの比較 自然の連続性
  (b)生き方の基本形態 水生と陸生
  (c)活動の諸形態 (i)食餌をめぐって (ii)季節・天候の変化への対応 (iii)健康と病気 (iv)さまざまな影響関係

第四部 動物の性格
  (a)動物の性格とその現れ 雌雄の違い
  (b)性格の諸相
    (i)敵対関係と友好関係 (ii)知性と愛情 (iii)暮らしの工夫 (iv)鳥類の生態と性格 (v)魚類の性格 (vi)働きものの有節類
(vii)野生動物の性格 (viii)さまざまな影響関係

第五部 ヒトの生殖・発生
  (a)生殖から出産に至る過程 産後の母体と新生児
  (b)不妊をめぐるさまざまな事象 

『動物誌』補注
『動物誌』解説:金子善彦、金澤修
参考資料
動物誌関連地図
索引(動植物名索引)
索引(一般項目索引)
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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