ティリッヒと政治思想3a

 前回は、わたくしが博士論文執筆の際に参照した古典的な研究を紹介しました。今回は、その補足をします。

A. James Reimer,
The Emmanuel Hirsch and Paul Tillich Debate. A Study in the Political Ramifications of Theology,
The Edwin Mellen Press, 1989.

 ライマーは、その後、ヒルシュとティリッヒにバルトを加えた三者の比較研究へと進んで行きましたが(この文脈こそが、ティリッヒのカイロス論がキリスト論的展開を行うことを促したのであり、その後の中期ティリッヒの思想展開を理解するポイントになるものです)、それは、わたくしの博士論文の方向と一致したものでした。
 また、こうしたナチズムへの対応をめぐる三者の比較を行う上で、その背景を知る上で有益だったのが、次の文献です。

Robert P. Ericksen,
Theologians under Hitler,
Yale University Press, 1985.

 こうした研究はその後も継続的に行われており、たとえば、わたくしの手元には次のような文献があります。

Susannah Heschel,
The Aryan Jesus. Christian Theologians and the Bible in Nazi Germany,
Princeton University Press, 2008.

実際、1930年代から40年代にかけての神学者(バルト、ティリッヒ、ブルトマンなど)のユダヤ論の比較研究はやる価値のある研究です。
 その際に、ティリッヒに関しては、次の資料を詳細に扱う必要があるでしょう。わたくしの博士論文では使用できませんでしたが。

Ronald H. Stone and Matthew Weaver (eds.),
Against the Third Reich. Paul Tillich's Wartime Radio Broadcasts into Nazi Germany,
Westminster John Knox Press, 1998.
 
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