キリスト新聞から

キリスト新聞(第3384、2016.1.30)が届きました。2016年になり、キリスト教界においてもさまざまな動きが生じつつあります。ともかくも、今週号の内容の紹介をいたします。

<第一面>
・「慰安婦問題」「〝被害者補罪で解決できぬ〟」「日韓「最終合意」に懸念の声」
 「矯風会「真の謝罪と言えぬ」」(1月13日声明)
 「韓国正平委「政府の越権で無効」」

 この前後に起こった、日韓を含むよりマクロな動向(北の核実験も)を含めた分析が必要な事態である。また、日本と韓国における運動にくさびを打ち込む効果があるとも言える(「・・・は大きな前進」という評価をめぐる)。

「Headline/ヘッドライン」:
・「世界聖公会首座主教会議 米聖公会を3年間加盟停止」
・「日本長老教会と日本同盟基督教団 首相・閣僚らの伊勢神宮参拝に抗議」

<第二面>
「Topics/トピックス」
・「教会」:「〝どの教会も主において一つ〟」「「キリスト教一致祈祷週間」に各地で集会」
 1月18日~25日は「キリスト教一致祈祷週間」。17日には、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会(NCC)が主催する「東京集会」が、日本聖公会三光教会で開催。

 エキュメニカル運動は次のレベル(教団・今日はレベルの次)における実質化が問われているように思われる。「祈祷」が一致のポイントであることは確認するとして。

・「神学」:「同じ神を信じてはいるが・・・」「米ウィートン大学で論議、宗教学教授は解雇」
 キリスト教徒とイスラム教徒は同じ神を崇拝しているのか。この問いをめぐり、イリノイ州ウィートン大学(キリスト教系の大学、教職員は信仰を約束する文書に署名)で論争。同大学で政治学を教えるラリシア・ホーキンス准教授が解雇の手続きに入る。

 理論的な意味で、未解決の重要問題である。しかし、どのような前提で理論構築するかがそもそも問題。一神教とはいかなる理論・概念かが問われる。ヒックのthe Realは、いかなる質の概念か。少なくとも、実体形而上学的枠組みでの概念ではないはず。では、何か。
 しかし、これが論争になり教員の解雇に繋がるのは、アメリカ的か。

・「映画」:「親子愛に見る現代中国の矛盾」「ピーター・チャン監督最新作『最愛の子』」
 「年間20万人の子どもが行方不明になる今日の中国。映画『最愛の子』は、横行する児童誘拐の実話が基になっている。」
 「経済発展と一人っ子政策の生む軋みと叫び」

 親子、家族は、現代宗教思想の中心に位置すべき問いである。これが問われているのは、中国だけでなく、東アジア全体においてである。
 ともかくも、中国映画はおもしろい。

「Satellite/サテライト」:
・「セブンスデー教団総会 メディア出版局を新設」
・「日本聖書協会の新翻訳聖書 パイロット版の販売の開始」
・「カトリック中央協議会 70年シンポの動画公開」
・「大分、殉教公園説明板に塗料 キリシタン関連物の被害続く」
・「『史料室所蔵資料目録』 恵泉女学園がHPで公開」
・人事「セブンスデー・アドベンチスト教団理事長に島田真澄氏再任」「神戸ルーテル神学校理事長に深尾吉照氏」

<第三面>
・提言「教会と地域福祉」
 稲垣久和(東京基督教大学大学院教授)「第5回シンポジウムに寄せて─上─」
   「愛に満ちた教会で「キリスト教の体」立ち上げる」

・服部弘一郎(映画評論家)「映画(スクリーン)の中のキリスト教」
  「イエスのいないキリスト列伝(2)」:「アイフ・オボ・ブライアン」
 「イエス・キリストと同じ日に、ベツレヘムの家畜小屋で生まれたブライアン。成長した彼は・・・逮捕されて十字架で処刑される」
「公開時は保守的なキリスト教団体から非難を浴びた作品」
 「この映画を観るだけではキリスト教について何も知ることができないが、キリスト教を生み出した当時の社会状況が、これほど克明に描かれた映画はほかにない。」

<第四面>
・「Book review/ブックレビュー」
 野呂芳男『民衆の神キリスト 実存論的神学完全版』(ぷねうま舎)
   この元になった『実存論的神学』は京都大学で文学博士の学位を授与された著書である。

・SONO:「教派擬人化マンガ ピューリたん」18
「新年・・・」「正教会くんを探して」
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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