年度末に向かって

 大学では、後期授業も終了し、後期試験や成績評価、そして卒論・修論試問と、1月下旬からのスケジュールが進行してきた(今年度はこの間に特色入試が入った)。そして、本日からは、大学院入試がはじまり、今週いっぱいは大学院入試関連の作業が行われる。その後、一息ついて、2月下旬には大学入試へ進み、そのまま3月に流れ込むことになる。例年のこととは言え、一年でもっとも時間経過が早く感じられる時期である。

 こうした中で、年度末になるわけであるが、年度末となると、研究室や研究会、あるいは学会でも、年度の活動の締めくくりとして、紀要や研究報告雑誌の刊行が行われることになる。わたくしが関わっているものでも、京都大学キリスト教学研究室、「アジア・キリスト教・多元性」研究会、そして京都大学基督教学会では、3月はいよいよ紀要などの刊行の作業の進捗状況が気になる時期である。
 年末や年度末の刊行日に着実に紀要などが刊行されることが原則であることは言うまでもないことではあるが、さまざまな事情から実際の刊行が遅れることも少なくない。しかし、刊行予定日がその程度守られているかで、その研究会や学会の体質あるいは実情がうかがえることも事実である。刊行予定日を大幅にすれ込むことが慢性化している場合、どこかに大きな問題が潜在していると考えてよいのではないであろうか。

 さて、こうした中で、昨日、キリスト教学研究室に隣接の日本哲学史研究室から紀要を贈呈いただいた。刊行が2015年12月25日とあるので、1月程度の遅れでの刊行であるが、これは十分に許容範囲であり、むしろ期日がかなりよく守られたケースと言えるように思われる。
 次の論文が掲載されている。

京都大学大学院文学研究科 日本哲学研究室
『日本哲学史研究』第12号
2015年12月。

・小林敏明「西田の思考と日本語の問題」
・氣多雅子「西田の「個物と個物との相互限定」をめぐって」
・河野哲也「母性保護論争のフェミニスト現象学からの解釈(1)」
・ラルフ・ミュラー「「応答の心が交差する小径」としての〈感応道交〉──道元のフェミニズム的解釈」
・竹花洋佑「種の自己否定性と「切断」の概念」
・小島千鶴「西田幾多郞と久松真一における救済の問題」
・八坂哲弘「西田幾多郞のフィードラー受容とリップスの「感情移入」論」

 西田哲学が多く取り上げられるのは、当然とも言えるが、フェミニズム・フェミニストという言葉が並ぶのは印象的である。また、昨年度の今頃に試問を行った、小島さんの修論が雑誌論文となったのはすばらしいことである。
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