ベンヤミン

 本ブログでは、現代思想や政治哲学を論じる機会がこれまで多かったが、こうした中で繰り返し出会う思想家の一人が、ヴァルター・ベンヤミンという思想家である。ベンヤミンは、日本でも多くの研究がなされてきており(ちくま学芸文庫でベンヤミン・コレクション1~5が存在していることからもわかるように。今回紹介するベンヤミン・コレクション1の最後には、参照された既訳一覧が掲載されており、日本人研究者の努力がうかがえる)、ベンヤミンを専門にしていない者でも、一定程度のことは、研究文献や邦訳でも理解することは難しくない。しかし、できれば原文で読みたいという気になるのもベンヤミンである(ベンヤミンの邦訳にすぐれたものが存在するのは言うまでもないわけであるが・・・)。
 今回、ベンヤミンに言及したのは、かれの有名な「歴史の概念について」(1940)の内容を確認する必要が生じた関係である。ベンヤミン・コレクション1に収録されていたので、まずは、それを見ることになった。ベンヤミンコレクション1は、「近代の意味」というタイトルが付けられている。収録されているは、次の諸論考である。

・言語一般および人間の言語について
・ゲーテの『親和力』
・アレゴリーとバロック悲劇
・パリ──十九世紀の首都
・セントラルパーク
・ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて
・シュルレアリスム
・ベルト・ブレヒト
・叙事演劇とは何か
・写真小史
・複製技術時代の芸術作品
・歴史の概念について

 ベンヤミン・コレクション1の最後には、編翻訳者・浅井健二郎による「解説」が付けられている。「歴史の概念について」に関しては、「ナチスに追われ、最終的にパリを去る直前に書かれた、。ベンヤミンの思想的遺書である」(682)という書き出しである。いずれ、ベンヤミンについてもメモ的なものを作成する予定である。
 なお、わたくしの手元にあるのは、Suhrkamp Taschenbuch Wissenschaft に収録の次のドイツ語全集である。

Walter Benjamin. Gesammelte Schriften
Suhrkamp Verlag, 1989.
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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