哲学と宗教、ヒュームの場合

 哲学と宗教というテーマは、きわめて大きな問題であり、本ブログの内容ともさまざまな論点で関連付けることができる。その一つが、まさに自然神学なわけであるが、近代以降の自然神学の批判的な議論のために参照すべき哲学者にヒュームが存在する。ヒュームの宗教論は宗教哲学の古典的テーマとして位置づけるべきものである(日本の研究状況がそうなっているというわけではない)。
 今回紹介するのは、ヒュームの宗教論にも関わる重要な文献である。

中才敏郎
『ヒュームの人と思想──宗教と哲学の間で』
和泉書院、2016年。

凡例

第一部 哲学三都物語──ヒュームとパリ、ロンドン、エディンバラ

第二部 ヒュームの読み方──ヒュームの因果論と懐疑論
   はじめに──ヒュームのレッテル
   一 ヒュームの「観念論」と人間の自然本性
   二 因果論の構造
   三 懐疑論の射程──哲学の自然史
   おわりに──『本性論』と『知性研究』

第三部 奇蹟と蓋然性──ヒュームの宗教哲学(一)
   はじめに──ヒュームと宗教
   一 奇跡論の背景
   二 ティロットソンの議論
   三 蓋然性の原理
   四 人間の証言:インドの王子
   五 奇蹟と自然法則
   六 反対しあう奇蹟

第四部 真なる宗教と偽なる宗教──ニュームの宗教哲学(二)
   一 宗教的仮説──『知性研究』第一一節
   二 人間本性における宗教の起源──『自然史』
   三 計画性からの論証──『対話』その一
   四 真なる宗教と偽なる宗教──『対話』その二
   おわりに──希薄な理神論?

読書案内
あとがき

 ヒュームの宗教論を扱った貴重な研究書であるとともに、ヒュームについて学ぶという視点からも読むことができる。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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