愛という問題

 愛はしばしば思想史的な研究テーマとなる。これまでも、多くの文献が現れたが、新しいシリーズ(「愛・性・家族の哲学」)が企画され、その最初の論集が刊行された。キリスト教思想に関わる内容も含まれている。困難なテーマに挑む大胆な企画である。

藤田尚志・宮野真生子編
『愛 結婚は愛のあかし?』
ナカニシヤ出版、2016年。

シリーズ刊行にあたって(編者)
はじめに(宮野真生子)

Ⅰ 西洋から考える「愛」
第1章 古代ギリシア・ローマの哲学における愛と結婚
     ──プラトンからムスニウス・ルフスへ (近藤智彦)
第2章 聖書と中世ヨーロッパにおける愛 (小笠原史樹)
第3章 近代プロテスタンティズムの「正しい結婚」観?
     ──聖と俗、愛と情欲のあいだで (佐藤啓介)
第4章 恋愛の常識と非常識──シャルル・フーリエの場合 (福島知己)

Ⅱ 日本から考える「愛」
第5章 日本古代における愛と結婚──異類婚姻譚を手がかりに (藤村安芸子)
  コラム 近世日本における恋愛と結婚
       ──『曾根崎心中』を手がかりに(栗原剛)
第6章 近代日本における「愛」の変容 (宮野真生子)

おわりに(藤田尚志)
事項索引
人名・神名索引

 広大なテーマであり、しかも、現代日本でも、きわめて多様な言説が溢れている問題にどう切り込むか、素材の選択と扱い方で(まさに料理)、出来上がりが、そして評価が左右される。雰囲気は、教科書風か?
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR