ハイデッガー研究

 現代のキリスト教研究において念頭に置くべき哲学者を挙げる場合に、おそらくハイデッガーはその一人に数えられるだろう。評価は別にして、その影響と意義において、当然そうなるものと思われる。したがって、ハイデッガー研究の動向は、キリスト教思想研究にとっても関心事とならざるを得ない。日本におけるハイデッガー研究の水準を示す企画はいくつか考えられるが(創文社刊行の『ハイデッガー全集』はまさにそのような位置を占めている)、その一つとも言えるのが、法政大学出版局刊行の『ハイデガー読本』であろう。
 既刊の『ハイデガー読本』がハイデッガーの生涯に沿った思想展開を辿るという形式であったのに対して、ハイデッガー哲学を哲学思想史(日本を含む)の中に位置づけて展望する続編が刊行された。こちらも、日本のハイデッガー研究者が多く執筆陣に加わり、充実した内容となっている。

秋富克哉・安倍浩・古荘真敬・森一郎編
『続・ハイデガー読本』
法政大学出版局、2016年5月。


凡例

第Ⅰ部 哲学の伝統との対話──古代ギリシアから近代ドイツまで

第Ⅱ部 二十世紀の潮流のなかで──思索者たちの遭遇

第Ⅲ部 ハイデガー以後と現代思想──他なる思考の競演

付録 「ハイデガーと哲学史・現代思想」に関する文献案内

人名・著作名索引

 わたくしも、コラム6「バルト、ブルトマン、ティリッヒ ハイデガーと二十世紀神学」を担当したので、関心のある方は、ご覧下さい。
ハイデッガーは思索家として知られているが、哲学史の難解な思想を読み解く思想史家として卓越しており、その意味で、ハイデッガーを哲学思想史に位置づけることは重要な作業である。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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