弁証神学者ティリッヒ

 ティリッヒという多面的な思想領域にまたがって思索を行った人物について、彼が基本的にどのような思想家であると見るかは、ティリッヒの思想理解にとって重要なポイントとなる。わたくしは、博士論文において、弁証神学者という観点から、ティリッヒの思想の発展史と多岐にわたる思想活動を統一的に捉えることを試みた。
 こうしたティリッヒ研究は、それ自体が多くの研究者の先行研究を辿ることによって可能になるわけであるが、もちろん、わたくしの研究の後も、同様の問題意識からティリッヒを論じる研究者は少なくない。今回紹介のティリッヒ研究もそうしたものの一つである。初期の「教会弁証学」から、前期の文化の神学を経て、後期の組織神学までたどるという構想は、わたくしをはじめ、先駆的にはクレイトンが1980年刊行のティリッヒ研究で明確に提起したものであり、当然の議論の展開と言える。また、ティリッヒとバルトという設定も、古典的である。今回紹介の研究で、やや新しいのは、ティリッヒをアウグスティヌスの系譜に位置づけて論じていることであろうか。

Benoit Mathot,
L'apologétique dans la pensée de Paul Tillich,
De Gruyter, 2015.

Remerciements

Introduction
  Le choix du sujet
  Problrmatique: au-delà de l'hétéronomie et de l'autonomie
  autosuffisante
  État de la question
  Méthode et plan de la recherche

Partie 1: L'apologétique tillichienne des écrits de jeunesse
 Chapitre 1. Kirchliche Apologetik (1913): Une légitimation pratique de la foi chrétienne devant la culture moderne
 Chapitre 2. Systematische Theologie (1913): La question de l'aplogétique scientifique

Partie 2: L'apologetique de l'attaque
 Chapitre 3. L'aplogétique de la période berlinoise
 Bref excursus sur les rapports entre la théologie de la culture et la théologie du socialisme religieux
 Chapitre 4. L'apologétique tillichienne à la suite d'Augustin

Partie 3: L'aplogoétique de la réponse
 Chapitre 5. La Thélogie systématique: Une théologie apologétique
 Chapitre 6. La question de l'apologétique dans la confrontation de Paul Tillich et de Karl Barth

Conclusion générale

Bibliographie
Index

 バランスの良い、ティリッヒ研究といったところだろうか。

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