6月と学会シーズン

 学会の活動と言えば、学術大会と学会誌の二つが中心に位置づけられるのは、多くの学会の共通特徴であろう。そのうちに、学術大会については、従来、5月~6月と9月~10月の二つの時期に集中する傾向にあり、これを学会シーズンと名づけることができるわけである。しかし、最近の傾向として、この二つの時期に限らず、一年中、何らかの関係学会の学術大会や諸行事が行われているように思われる。その背景には、日本における大学の状況が反映している(小規模学会が増えたことも原因の一端であるが)。授業15回という枠組みが大学の学年歴を窮屈なものとしており、学術大会を開く時期が限られるという事情である(大きな学会は、学術大会のために多くの教室を借りる必要があり、授業期間には開催しにくいことになる。また、教員は授業を休講にして学術大会へというのも、学会の数が増えると容易ではない)。となると、一年中、可能な時期を求めて、学術大会も拡散せざるを得ない。
 
 しかし、5月と6月は、やはり学会シーズンである。
 京都大学も、この時期には、土日ともなると、何らかの学会が大会や研究会を行っている。たとえば、すでに5月に京都大学を開場に行われたものとして、日本哲学会(5月14日~15日)、日本英文学会(5月28日~29日)が挙げられる。
 6月も、本日6日が、西田田辺記念講演会、19日は、京都ユダヤ思想学会の学術大会などが開催され、わたくしも、部分参加であるが、出席の予定である。このほかに、学会(日本宗教学会関係で、6月25日、7月2日は早稲田大学へ、日本基督教学会関係で、7月4日、10日、25日は大阪神戸方面へ)の委員会や事務局の関係の仕事が6月から7月にかなり入っており、わたくしにとって、多忙な学会シーズンはむしろこれからである。

 そのほかにも、この時期は、学術関係の雑誌の刊行が集中する時期でもある。本来は3月末に刊行するはずのものが遅れて、4月、5月、そして6月になるということはよくあることであり、いわば許容は範囲である(6月はそれにしても遅すぎるか)。
 
 学会関係ではないが、次の学術雑誌が、届いたので、紹介したい。
『南山宗教文化研究所 研究所報』 2016・26。

はじめに(奥山倫明)

第17回南山宗教文化研究所シンポジウム報告
科学と宗教の対話 教育への貢献 (村山由美)

報告 第2回日本宗教研究・南山セミナー (小林奈央子)

2000年代日本におけるキリスト教信者の急増減
宗務課「宗教統計調査」から考える (奥山倫明)

記憶と追悼の宗教社会学
追憶の共同体をめぐる考察 (粟津賢太)

唾棄物としての『少女ムシェット』
ブレッソンにおける映画の宗教生をめぐって (斎藤喬)

研究ノート
「新資料」にみる賀川豊彦の天皇観 (村山由美)

昨年の行事
旧師旧友
研究所のスタッフの研究業績

 南山宗教文化研究所は、キリスト教研究を含め、宗教文化の広範な領域に関わる研究者が活発に共同研究を展開しており、いわば日本における宗教文化研究の拠点的な役割を果たしている。わたくしも、少なからぬ知人・研究仲間がここに所属し、研究所を訪問することも少なくない。
 今回の「研究所報」は、充実した内容であり、じっくり読んでみたいと思う。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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