福音派研究

 現代の世界的なキリスト教の動向の中で、「福音派」と呼ばれるキリスト教が重要な位置を占めていることは、いまさら強調するまでもないかもしれない。しかし、キリスト教研究、とくに思想研究においては、これまで十分な研究が行われてこなかった分野であり、この研究の空白領域については、今後の取り組みが必要に思われる(宗教学においては、一定程度、研究の蓄積が存在するが、思想内容に立ち入った分析には届いていないという印象である)。アメリカ宗教研究という視点も加えた研究の進展が期待される。
 日本におけるこうした分野に関わる貴重な研究を紹介したい。(今回、この著書を取り上げるのは、先日、著者とお会いする機会があったことにもよる。)

青木保憲
『アメリカ福音派の歴史──聖書信仰にみるアメリカ人のアイデンティティ』
明石書店、2012年。

序章 日米における福音派研究の歴史と現状
第一章 福音主義から根本主義へ
第二章 ファンダメンタリズム論争
第三章 新福音主義の時代
第四章 国家的危機の時代における福音派
第五章 宗教右派の黎明期
終章 「福音派」のアイデンティティとアメリカにおける彼らの存在意義

参考文献
あとがき

 日本基督教学会が、文字通り、日本の多様なキリスト教が相互に刺激し合い、学び合う場になるためには、福音派キリスト教とのより本格的な関わりが必要である。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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