脳科学と宗教倫理

 昨日(2016年6月24日)、宗教倫理学会の2016年度・研究会プロジェクトの6月研究会で、研究発表を行った(キャンパスプラザ京都、にて)。

 テーマは、「脳科学と宗教倫理の接点を探る」
 配付資料の中より、いくつかの項目を紹介したい。
 
<発表内容・もくじ>
1.問題
2.20世紀の脳科学と宗教
3.社会脳研究の可能性
4.脳科学と宗教倫理
5.まとめ

<本発表の背景(芦名定道)>
 今回の発表が、これまでのわたくしの研究でどのような位置を占めるか、ということ。
    ・「現代キリスト教思想と宗教批判─合理性の問題を中心に─」
     (日本宗教学会 『宗教研究』 第82巻、357-2、2008年、227-249頁。)
       ↓
・「自然神学の新たなフロンティア──脳と心の問題領域」(京都大学基督教学会 『基督教学研究』 第27号、2007年、1-19頁。)
・「脳神経科学と宗教──議論の現状と課題」(宗教倫理学会夏季一泊研修会「脳神経科学と宗教倫理」、2008年8月26日(火)~27日(水)、同志社大学琵琶湖リトリートセンター)
・「脳科学は宗教哲学に何をもたらしたか」(芦名定道・星川啓慈編 『脳科学は宗教を解明できるか?』 春秋社、2012年、19-62頁。)
・「現代の思想状況における宗教研究の課題──キリスト教研究の視点から」(井上順考編 『21世紀の宗教研究』 平凡社、2014年8月刊行予定。)
・「脳神経科学からキリスト教思想へ」京都大学キリスト教学研究室 『キリスト教学研究室紀要』第2号、2014年、1-14頁。)
       ↓
      ・「アガペーとエロース」
       (京都大学基督教学会『基督教学研究』第33号、2013年、23-41頁。)
・「脳科学とキリスト教思想──人間理解をめぐって」(東西宗教交流学会 『東西宗教研究』第・・号、2016年)

<社会脳研究の動向>
「社会脳シリーズ」苧阪直行編、新曜社。
『社会脳科学の展望─脳から社会をみる』 2012年。
『道徳の神経哲学─神経倫理からみた社会意識の形成』 2012年。
『注意をコントロールする脳─神経注意学からみた情報の選択と統合』 2013年。
『美しさと共感を生む脳─神経美学からみた芸術』 2013年。
『報酬を期待する脳─ニューロエコノミクスの新展開』 2014年。
『自己を知る脳・他者を理解する脳─神経認知心理学からみた心の理論の新展開』 2014年。
『小説を愉しむ脳─神経文学という新しい領域』 2014年。
『成長し衰退する脳─神経発達学と神経加齢学』 2015年。
『ロボットと共生する社会脳─神経社会ロボット学』 2015年。

<議論の骨子あるいは主な主張>
・19世紀後半の進化論論争に端を発する「科学と宗教の対立図式」を避け、科学と宗教の無関係・無関心を乗り越える。
・1980年代から2000年頃までの時期と2000年頃から現代までの時期における脳科学の進展を社会脳研究という視点で理解する。
・脳科学と宗教倫理との接点は人間理解にある。「問いとしての人間」に注目する。
・脳科学と宗教倫理を繋ぐさまざまな経路を設定する。社会心理学、徳論・・・。
・宗教倫理の側でも、諸学へ開かれたあり方をめざす。


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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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