十字軍からみた戦争論

 先日、山内進 『十字軍の思想』 を紹介し、十字軍が中世の歴史的出来事であるにとどまらず、キリスト教思想の平和・戦争論自体に深く関わり、その影響が、イメージを介して大きく現代に及んでいることを指摘した。同じ著者が編集した次の論集では、この点をより明瞭に論じており、きわめておもしろい。

山内進編
『「正しい戦争」という思想』
勁草書房、2006年。

はしがき──「正しい戦争」という思想 (山内進)

序論 聖戦・正戦・合法戦争──「正しい戦争」とは何か── (山内進)

第Ⅰ部 ヨーロッパの内外からみた「正しい戦争」

第1章 異教徒に権利はあるか──中世ヨーロッパの正戦論 (山内進)
第2章 《征服はなかった》──インカ帝国征服戦争 (染田秀藤)
        ──正戦論に対する歯医者の異議申し立て──

第Ⅱ部 キリスト教とイスラームの「正しい戦争」
第3章 キリスト教の正戦論──アウグスティヌスの聖書解釈と自然法 (萩野弘之)
第4章 イスラームにおける正しい戦い──テロリストはジハードか (奥田敦)

第Ⅲ部 現代の「正しい戦争」論──ヨーロッパとアメリカ
第5章 20世紀における正戦論の展開を考える──カール・シュミットからハーバーマスまで (権左武志)
第6章 最近のアメリカが考える「正しい戦争」 (阪口正二郎)
第7章 国際法から見た「正しい戦争」とは何か──戦争規則の効力と限界 (佐藤哲夫)

むすびにかえて──「正しい戦争」の道徳性 (森村進)

引用・参考文献
事項索引/人名索引
著者紹介

 

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、今後開設の別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR